米国時間8月11日の通常取引の終了後、米国の有名な電気自動車企業であるTesla(テスラ)が1株を5株に分割すると発表した。この分割の発表の前にはテスラの株式の総額が最近の四半期の中で最高の反騰を示した。
同社の株価はこのニュースでさらに急騰し、時間外で8%上がった。
いつも人騒がせな企業であるテスラは2019年に、ささやかに211ドルで取り引きされていた。今日のニュースの後では、それが1485ドルになっているる。時価総額はあっさりと2500億ドル(約26兆6800億円)を超え、テスラは世界でもっとも価値ある企業の一員になった。いうまでもなく、世界で最も価値のある自動車メーカーでもある。
ざっと計算してみると、分割後の価値は297ドル(1485 / 5 = 297)ぐらいだろう。
この株式分割は、CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏がテスラの非公開化を検討しており、「資金は確保した」という悪名高いツイートしてから2年後のことになる。そのときテスラはマスク氏が社員に送った彼の発言の根拠を説明するメールを公開したが、わずか数週間後には撤回して公開企業であり続けると発表した。
ツイートは米国証券取引等監視委員会の目に止まり、その後委員会はマスク氏を証券詐欺で告訴した。当事者は不正行為を認めずに和解に至った。
和解案では、テスラは2人の独立取締役を追加することで合意し、マスク氏が3年間会長職から離れることになった。
その後テスラの株価は乱高下を経験したが、この春からの好調期に入った。そしてFord(フォード)やGMのような自動車メーカーの株価が低迷する中でも、テスラの株価は急上昇している。今回の株式分割は、その急速な価格上昇の論理的な結論だろう。
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