ただし、マーケットが縮小する中でも勝ち組がいる。このほど発表された米国内の第2四半期(4〜6月期)の推計スマホ出荷台数データによると、Appleが前年同期比10%増の1500万台を出荷し、1人勝ちとなったことが明らかになった。
マーケットシェア47.1%
調査会社Canalysのレポートによると、米国の第2四半期のスマートフォン出荷台数は推計3190万台だった。これは前年同期比5%減で、スマホ市場が縮小していることを示している。
ただし、中国のスマホ生産が打撃を受けるなどして需給が激減した第1四半期からは11%増となり若干持ち直した格好だ。とはいえ、各メーカー苦戦を強いられていて、成長率がマイナスとなる中で、出荷台数上位5社のうちプラス成長を確保したのはAppleとLenovoのみ。
中でもAppleは1500万台を出荷し、マーケットシェアは47.1%とおおよそ半分を占めている。昨年同期の出荷台数1360万台から10%成長した。昨年のベストセラーiPhone XRよりもiPhone 11の出荷が15%多くなったことが貢献し、またiPhone SEの発売もマーケットシェア拡大を後押しした、とCanalysは分析している。
LGは失速
次いで350万台を出荷して第3位となったのはLGだが、対前年同期比19%減と大幅マイナスとなった。第4位に食い込んだLenovoは220万台を出荷し、対前年同期比8%増とAppleに次ぐ伸びを見せた。しかし、そもそもの数が小さく、マーケットシェアは6.9%にとどまっている。
また、レポートでもう1つ注目すべきが、2020年第2四半期に出荷されたスマホ平均価格は503ドル(約5万4000円)と前年四半期から10%下がっている点だ。今後経済がさらに悪化して人々の財布の紐がかたくなれば、ハイスペックスマホメーカーのAppleも影響を受ける可能性はありそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/134503
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi