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ファーウェイ「FreeBuds 3i」はノイキャン完全ワイヤレスの価格破壊モデル【イヤホンレビュー】

ファーウェイが6月に発売した「FreeBuds 3i」は、アップルのAirPodsにライバル心を燃やして完全ワイヤレスイヤホンで攻勢を仕掛けるファーウェイの最新モデル。昨年秋に発売した「FreeBuds 3」より低価格化を進め、ノイキャン搭載で実勢価格は1万2000円台という戦略的プライスになっています。

スマホメーカーの完全ワイヤレスイヤホンはどうしても純正周辺機器と捉えられがちですが、実は他社スマホでも問題ナシ。今回はあえてiPhoneと組み合わせてレビューしてみます。

 

■ノイキャンも通話もアリ

ファーウェイの完全ワイヤレスイヤホン第二弾「FreeBuds 3i」は、アクティブノイズキャンセル対応の完全ワイヤレスイヤホンで実勢価格1万2000円台で発売されているモデルです。

アンテナ部が下に伸びる構造で、一見すると「FreeBuds 3」の後継モデルかと思いきや、イヤホン部は一般的なカナル型構造で独自チップの採用もナシ。といっても、内部と外部に集音マイクを搭載したアクティブノイズキャンセルの採用は、この価格帯では他にはないハイスペック。

装着感はAirPods Pro風。今回はブラックのカラーでレビューしていますが、ホワイトなら外見上はAirPodsシリーズに見えそうです。

スマホとペアリングする際の操作も、充電ケースの蓋を開いてケース背面にある“機能ボタン”の長押しとアップルのAirPodsと同じ操作になっています。

イヤホン背面はタッチセンサーになっていて、再生/停止、ノイズキャンセルの切り替えなどの操作が可能。ただし、外見上は操作できるか分からず、ガイド音もなく、少し戸惑います。

Androidスマホでは“Smart AI life”というアプリで操作のカスタマイズができますが、接続時にアプリが必須とやや手間はあります。

イヤホンの連続再生時間は最大約3.5時間(アクティブノイズキャンセルOFF時)と長くはないですが、実用上は大きな問題ナシ。付属の充電ケース使用で最大14.5時間です。

もちろんPCとの接続も可能で、Zoomで通話マイクの音質をチェックしてみると、感度が高く通話音質は良好。ただし周囲の騒音もしっかり拾います。

ノイキャン性能もテストしてみました。屋内でのエアコンの音のような騒音はほぼカット。電車は、走行音の重低音を低減し軽めの走行音になるくらいですが、音楽を聴く快適さアップとしては有効。価格の割に結構ちゃんとしています。

 

■洋楽にマッチする音質

ではiPhoneと組み合わせて「FreeBuds 3i」の音質もチェックしてみましょう。

宇多田ヒカルの『あなた』を聴くと、中域に厚みをもたせつつ賑やかに情報量を出して鳴らします。女性ボーカルの歌声も、バンドやオーケストラの演奏もバランスよく華やか。低音はライブな響きで聴かせます。BrunoMarsの『24K Magic』は重低音の強さと空気を振動させるような唸りまで再現してくれて、洋楽の方がマッチするタイプですね。

使い込んでみると、実用レベルのノイキャン、そして優秀なマイク性能と、他社製品では2万円オーバーでもおかしくない性能。これで実勢価格1万2000円台は、ノイキャン完全ワイヤレスの価格破壊かも。

>> ファーウェイ「FreeBuds 3i」

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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