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iOS14とwatchOS7に追加される「睡眠」の詳細

iOS14 watchOS7 睡眠 MacRumors
 
秋に公開予定のwatchOS7では、Apple Watchで睡眠を記録できるようになります。iOS14をインストールしたiPhoneとの組み合わせで利用できる、睡眠関連の新機能を米メディアMacRumorsがまとめているのでご紹介します。
 
なお、本記事でご紹介している情報は、開発途中のベータ版のもので、正式版公開の時点では変更が生じる可能性があります。

watchOS7とiOS14で使える睡眠機能

2020年秋に公開されるwatchOS7iOS14では、Apple Watchで毎日の睡眠時間を記録できるだけでなく、眠りの前にリラックスし、快適な眠りを支援する機能が利用できるようになります。
 

iOS14の「ヘルスケア」アプリで、「睡眠を設定(Set Up Sleep)」メニューから、睡眠スケジュール、睡眠モード、就寝準備を設定できます。
 

 
まず、目標とする睡眠時間(Sleep Goal)を設定します。
 
そのうえで、就寝時刻と起床時刻のスケジュールを設定します。この機能は、iOS13のアラームの隣にある「ベッドタイム」と同様です。
 

 
就寝と起床のスケジュールをセットすると、目標睡眠時間を満たしているかを知らせてくれます。就寝と起床のスケジュールは、曜日ごとに設定できます。
 
アラームオプションとして、目覚ましアラームの有無、アラームを利用する場合のサウンドとバイブレーション、音量、スヌーズの有無を設定できます。
 

 
睡眠時間をセットすると、「時計」アプリのアラーム機能に、就寝・起床時間が表示されるようになります。
 

 

睡眠モード

iOS14の「ヘルスケア」アプリで利用可能になる「睡眠モード(Sleep Mode)」では、設定した就寝時刻以降、おやすみモード(月のアイコン)がオンになり、通知が減ってロックスクリーンがシンプルになります。
 

 
睡眠モードは、設定した睡眠スケジュールに応じて自動でオン/オフが切り替わりますが、コントロールセンターにあるベッドのアイコンで切り替えることもできます。

 

就寝準備

「就寝準備」は、睡眠スケジュールや睡眠モードの設定に連動して利用可能です。「就寝準備」を有効にすると、就寝前のルーティーンをショートカットで設定できます。
 

 
就寝準備には、1日を締めくくる日記、リラックスに役立つマインドフルネス、音楽再生、Podcast、読書、明日やるべきことの整理、ヨガなどが設定可能です。
 

 
「就寝準備」が有効になると、睡眠モードと同様におやすみモードが有効になり、ロック画面には就寝前のルーティーンとして設定したアプリへのショートカットが表示されます。
 

 

睡眠機能の設定サマリー

「ヘルスケア」アプリで睡眠関連の設定を完了すると「いい夢を」のメッセージとともに、睡眠目標、睡眠スケジュール、オンになっている機能がまとめて表示されます。
 

 

Apple Watchの睡眠機能

Apple Watchを持っていれば、加速度センサーで寝ている状態を判定・記録し、起床時刻には腕に振動を伝えて起こしてくれます。
 
睡眠追跡機能がオンになると、Apple Watchの画面が暗くなり、就寝中は点灯しなくなります。
 
また、就寝時刻にApple Watchのバッテリー残量が30%未満の場合は、Apple Watchが充電を促します。朝起きてからApple Watchを充電する場合、充電完了の通知がiPhoneに届きます。
 

 
Apple Watchで取得した睡眠追跡データは、iPhoneの「ヘルスケア」アプリで確認可能です。
 

起床画面

iPhoneかApple Watchでアラームをオフにすると、「おはようございます」のメッセージと一緒に天気予報が表示されます。
 

 

サードパーティ製睡眠アプリとの併用

「ヘルスケア」アプリと連携可能なサードパーティ製の睡眠追跡アプリを利用している場合、Apple Watchの睡眠追跡機能のかわりに、サードパーティ製アプリのデータを使うことが可能です。
 
睡眠の深さを測定できる「AutoSleep」などのアプリから取得した情報を、「ヘルスケア」アプリに登録して活用できます。
 

 

睡眠データの確認

Apple Watchから収集した睡眠記録データは、「ヘルスケア」アプリの睡眠メニューで確認できます。
 
平均就寝時間(Time in Bed)と、平均睡眠時間(Time Asleep)を、週単位または月単位で視覚的に把握できます。
 

 
Apple Watchの睡眠追跡機能は、睡眠時間と心拍数データを記録することができますが、サードパーティ製アプリにように、睡眠の深さなどの詳細な情報は取得できません。
 

 
「ハイライト」として、前月や前年との睡眠時間の傾向を比較することもできます。
 

 
データの表示に加えて、「ぐっすり眠るために」「睡眠が重要な理由」などの解説記事を読むことができます。
 

 

Apple Watchがなくても使える睡眠機能

睡眠追跡機能の利用にはApple Watchが必要ですが、質の高い眠りを確保するための「睡眠モード」「就寝準備」といった機能はiPhoneだけでも利用可能です。
 
 
Source:Apple (1), (2), MacRumors
(hato)

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