米国時間8月14日、Pinterest(ピンタレスト)の社員が会社の変革を求めてストライキを行った。ストライキは最近同社が非難を浴びている人種差別と性差別を直接受けたものだ。
ストライキの主催者は社員に対して、以下のメッセージをSlack の#qandaおよび#pinployees-global チャンネルに投稿するよう働きかけている。「私はPinteresで起きている人種差別と性差別について「憤り、怒り、ショック、悲しみ、その他どんな気持ちでも」を感じ、本日早期退社する。ともに行動を。changeatpinterest.com 」。
ストライキに加えて、 構造的変革を要求する嘆願書が会社中で回覧されている(coworker.org記事)。彼らが求めている変革は、昇進、定着に関する完全な情報公開、報酬システムの透明性、CEOから2階層以内の社員の25%以上を女性に、8%以上を少数派の人たちとすることなどだ。
2日前の8月11日、Pinterest前COOのFrançoise Brougher(フランソワーズ・ブローアー)氏は、性差別、報復、不当解雇があったとして会社を訴えた(未訳記事)。それ以前にも、Aerica Shimizu Banks(エリカ・シミズ・バンクス)氏とIfeoma Ozoma(イフェオマ・オゾマ)氏がPinterestの差別行動を告発した。
「これらは例外的なケースではない」と社員らは嘆願者に書いた。「そうではなく、それは全Pinterest社員に害を及ぼす構造的文化の象徴であり、全員に自分の愛する生活を営むひらめきを与えるという私たちの使命の遂行を妨げるものだ。私たちはPinterestが雇用の多様性と公平性におけるリーダーであり新規採用の多様性目標を定めていることを認識している。しかしそれだけでは十分でなく、多様性目標はボトムアップだけでなくトップダウンに適用される必要があることは明白だ。多様性と公平性のある経営チームは、社内における差別とハラスメントを防ぐだけでなく、世界規模で重要なプロダクトを作るためにも役立つ」。
ストライキと嘆願書のほかに、主催者は社員に対して、Slackのプロフィール写真にオゾマ氏、バンクス氏、ブローアー氏の写真を重ねるよう依頼している。
「Pinterestの経営チームと社員は、我々が誇りを持てる会社を付くって育む共通の目標を持っている」とPinterest広報はTechCrunchに話した。「やるべき重要なことがあることはわかっており、多様性、機会均等、公平性のある環境を全員に提供することが我々の仕事であると認識している。行動に対する明確な誓約を求める社員を尊重し、話を聞くとともに、Pinterestを全社員の求める場所へと発展させるべく、開かれた対話を行うことを約束する」。
関連記事:多様性、公平性、機会均等を実現するための初心者向けガイド
画像クレジット:Getty Images
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )