ソニーモバイルが、SIMフリーのスマートフォン3機種の発売を発表しました。いずれも、すでに大手キャリアから発売済みのモデルで、「Xperia 1 II」は10月30日発売で、市場推定価格は12万4000円前後(税別・以下同)。「Xperia 1」は8月28日発売で7万9000円前後。「Xperia 5」は8月28日発売で6万9000円前後。8月18日から予約受付を開始しています。
キャリア向けのモデルはSIMを1枚しか挿せないシングルSIM仕様ですが、SIMフリー版は2枚のSIMを挿せて、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。対応する周波数帯も増え、国内の全キャリアのネットワークで使えます。また、ストレージ容量を増やすなど、一部の仕様が変更されています。
まずは、3機種の特徴を紹介しましょう。
■5G対応の「Xperia 1 II」はSIMフリー限定色も登場
Xperiaシリーズの最新機種で、初めて5Gに対応したモデルです。もちろん、SIMフリー版も5Gに対応しています。画面サイズが約6.5インチで4K HDR対応の有機ELディスプレイを搭載。トリプルカメラは、ソニー独自の「瞳AF」に加えて、AE/AF追従最高20コマ/秒の高速連写を実現。デジタル一眼カメラさながらのマニュアル撮影が可能な「Photography Pro」も搭載しています。
キャリア版はRAM(メインメモリー)が8GB、ROM(ストレージ)が128GBでしたが、それぞれ12GB、256GBに増量されています。ただし、フルセグ・ワンセグ機能は省かれています。カラバリはフロストブラック、ホワイト、パープルの3色で、フロストブラックはSIMフリー版だけの限定色です。
■SIMフリーの「Xperia 1」は、おサイフ非対応なので要注意
2019年のフラッグシップとして発売されたXperia 1は、約6.5インチの4K HDR対応の有機ELディスプレイを搭載し、1220万画素のトリプルカメラを搭載。5Gには対応していませんが、最新モデルのXperia 1 IIに近い機能を備えています。カメラの性能はXperia 1 IIに劣りますが、それでも十分すぎるほど高性能。コスパを重視するなら、Xperia 1を選ぶのが得策でしょう。
キャリア版はROMが64GBですが、SIMフリー版は128GBに増えています。ただし、おサイフケータイとワンセグ・フルセグが省かれているので注意が必要です。今回発表された3機種の中で、おサイフケータイが使えないのはこの機種だけです。カラバリはブラックとパープルから選べます。
■コンパクトな「Xperia 5」は全4色から選べるのも魅力
大手キャリア向けには2019年10月から順次発売されたモデルで、Xperia 1よりもひと回り小さい約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、横幅が約68mmで、片手でも操作しやすいことで人気。されど、CPUやカメラなどの基本スペックはXperia 1と共通しています。
キャリア版はROMが64GBですが、SIMフリー版は128GBに増えています。ワンセグ・フルセグが省かれていますが、おサイフケータイ機能は搭載しています。カラバリはブラック、グレー、ブルー、レッドの全4色から選べます。
■ソニーストアで買うと独自の補償プランにも加入できる
これらのSIMフリーモデルは、ソニーストアなどで購入できます。また、ソニーストアで購入した人だけが利用できるサービスや、適用されるキャンペーンも実施されます。
例えば「Xperia ケアプラン」は、故障時の修理や同等機種との交換を安く利用できるソニーストア限定サービス。月額500円または年額5000円で加入できます。ほかに、アンケートに答えるだけで500円相当のソニーストアでのお買い物券がもらえたり、nuroを契約すると1万円がキャッシュバックされるといった特典も用意されてます。
従来、Xperiaの主力機種は大手キャリアに供給され、SIMフリー版には消極的な印象でしたが、これら3機種の発売を機に、SIMフリーモデルの販売にも力を入れていくとのこと。これはユーザーにとっても大きなメリットになりそうです。
例えば、最新のXperia 1 IIはソフトバンクからは発売されませんでしたが、ソフトバンクのユーザーもXperia 1 IIを使えるわけです。楽天モバイルやワイモバイル、MVNOのユーザーにとっても、端末の選択肢が広がります。最新の人気機種を大手キャリアよりも安い料金で使えるのは魅力です。さらに、今後は、キャリアが採用しなかった機種やカラーがSIMフリーで発売、ということもあるかもしれません。期待しましょう。
>> Xperia
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/317004/
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