株式会社S’UIMIN(以下、S’UIMIN)は、睡眠計測サービス「InSomnograf®」を開発。ウェアラブルデバイスとAIの活用によって、自宅などでも臨床レベルの測定が可能なシステムとなっている。来月1日から、睡眠に関する研究開発を行う企業や研究機関向けに提供を開始する。
従来の課題を解決した睡眠計測サービス
そこで、臨床レベルで睡眠を計測する標準法としては、脳波などの生体電位を測定する終夜ポリグラフ検査(PSG検査)が挙げられる。ただし、この方法では検査入院が必要となることに加え、20以上の電極やセンサーの装着による対象者の負担も大きいため、日常の睡眠状態を把握できない。また、得られた生体データの解析による睡眠段階の判定にも時間がかかり、汎用性が高いとはいえなかった。
筑波大学発のスタートアップであるS’UIMINは前述のような状況を踏まえ、PSG検査と同等の精度で脳波データを取得できるウェアラブルデバイスと、高精度のAI解析システムをそれぞれ開発。これらを組み合わせ、実用的な睡眠計測サービス「InSomnograf®」として提供するに至っている。
20種類以上の睡眠指標を算出
サービスの利用にあたっては、企業や研究機関にて対象者を抽出。対象者は、S’UIMINのウェアラブルデバイスを用いて、7晩にわたる測定を実施する。その後、デバイスをS’UIMINに返送。AIシステムによる脳波データの解析が行われ、結果がレポートで共有されるとのことだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/134895
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ