居酒屋でいろいろ飲んで食べた後、シメには食べたくなるご飯もの。自宅で開催する宅飲みでも、「そろそろ炒飯やお茶漬けが食べたいな」と思う人も多いのではないでしょうか。
手間をかけずに、すぐに食べられるご飯ものといえば、やっぱり「冷凍炒飯」! 最近の冷凍炒飯の進化は目覚ましく、まさにお店の味と思えるほど再現度が高いですよね。そこで今回は、宅飲みのシメに合いそうな炒飯を探してみました。
レンチンに使ったのは、パナソニックの最新スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」NE-BS2700(実勢価格/約18万7000円)です。「高精細64眼スピードセンサー」が食品の温度・分量を見極め、冷凍した肉や魚も解凍せずに一気に焼き上げるほか、火の通り方が異なる食品もまとめて調理が可能。
レシピに沿って下ごしらえしたら、あとは火加減お任せの自動メニューも多く、時間がないときもちゃんとした料理が作れるので、重宝しています。
■シメに食べたい“ガツンと系”の炒飯を探してみた
これまで冷凍炒飯といえば、確実においしいニチレイの「本格炒め炒飯」一択だったわが家。ほかにどんな種類があるのか、スーパーマーケットやコンビニで冷凍食品売り場をのぞいてみたところ、まあ、種類が豊富なこと! あれもこれも気になりますが、とりあえず自分が食べてみたいもの、居酒屋で出てきそうなもの、という視点で選んでみました。果たして一番美味しかったのは……?
▼ファミリーマート「お母さん食堂」極うまチャーシュー炒飯(300円)
まずはファミマのプライベートブランド「お母さん食堂」シリーズから、「極うまチャーシュー炒飯」(300g)を。「三段階炒め製法で、パラッと香ばしい食感とチャーシューの旨みが決めての一品」だそうですが、極うま、というネーミングに期待が高まります。
さっそくレンチンしてみると、もう絶対おいしい香りが漂ってきました。お皿に出すときは、ご飯がごろんと塊で出てきましたが、その後パラッパラに。卵にコーティングされた黄色いご飯が輝いている!
一口食べてみたところ、期待を裏切らないおいしさ。人気の中華料理店で出てきそうな味です。ただ、おいしいのはおいしいですが、この味はどこかで食べたことがある感じ。これは、わが家でいつも食べている、ニチレイの「本格炒め炒飯」だ(笑)。そりゃーおいしいに決まっている。シメなのにビールが飲みたくなります。
ちなみに今回購入した冷凍炒飯はすべて、袋のままレンチンできるタイプ。そのままお皿に乗せて温められるものから、「裏にフォークで穴を空けてから」「袋の一部に切り目を入れて」など、あらかじめ蒸気の出口を作っておく必要があるものもありました。ビストロでの操作は、出力と時間を設定してレンチンするだけですが、さすがは高性能センサーを搭載しているだけあって、いずれも熱ムラが少なく、中までふっくら温まっていました。
▼セブンプレミアム「すみれチャーハン」(267円)
続いては、セブン・イレブンに行くたびに気になっていた、セブンプレミアムの「すみれチャーハン」(300g)。あの札幌ラーメンの名店「すみれ」で人気の炒飯が自宅で食べられるっていうやつですね。
私はすみれのラーメンが大好きで、新横浜ラーメン博物館に行くたびに食べていましたが、実は炒飯は食べたことがありませんでした。この冷凍炒飯も、せっかくのすみれラーメンのイメージが変わったら嫌で、なかなか手に取れなかったのですが、ついに食べる時が来た!
黄金色の見た目は、先ほどのファミマの炒飯とそっくり!ってか、ほぼ同じ? 途中で少し混乱してしまいましたが、よく見ると「すみれ」に入っているグリーンピースを見つけ、ホッとしました。それぐらい見た目はそっくりです。
しかし味は全然違いました。さすがすみれの炒飯だけあって、味が濃く、香りも油感も強め。一口一口、ガツンときます。これはおいしい! まさにシメにふさわしいインパクトです。ただ食べているうちに重く感じてくるので、さっぱりしたお酒が合いそうです
▼ローソン「炒飯」(138円)
ローソンといえば、プライベートブランドのパッケージを大幅に変更して話題になりましたね。炒飯を探すときも、他のお店はパッケージの写真を見て「おいしそう」と思って手にしましたが、ローソンはパッケージのインパクト弱め。選んだローソン「炒飯」(200g)は、量もほか(300g前後)に比べて少ない分、値段も半額近くとかなり安いです。
レンチンして中を出してみると、ここまで黄金色→黄金色ときただけに、インパクトが薄く感じます。お味も見た目どおり。シメにするにはちょっと物足りないかな。また飲み直しちゃう?
▼マルハニチロWILDish「豚キムチ炒飯」「ねぎ塩豚カルビ炒飯」(257円)
スーパーマーケットでは、マルハニチロのWILDishシリーズが目に留まりました。「豚キムチ炒飯」「ねぎ塩豚カルビ炒飯」(270g)なんて、いかにも焼き肉屋さんに出てきそうで、これまたシメに食べたい感じ。袋のまま食べられるというのもユニークです。
袋のまま食べるというと、なんとなくインスタントラーメンを作った鍋でそのまま食べるような後ろめたさもありますが(笑)、ひとりで食べるときなら間違いなく便利ですね。そしていずれも味が香りが強く味も濃厚で、ガツンとした食べ応えがありました。
ほかにもいろいろな炒飯を食べてみました。ちょっと期待外れのものもありましたが(笑)、やはり冷凍炒飯のレベルはかなり上がったな、というのを実感。袋のままチンできる手軽さも、宅飲みのシメにふさわしいところです。みなさんもぜひ、いろいろな味にチャレンジしてみてください。
■番外編:ビストロで焼豚と炒飯を作ってみたら……
ところでせっかくの宅飲みなので、ビストロでつまみになるものを作ってみました。豚ロース塊をたれに漬け込んで焼くだけの焼豚です。スマートフォンのレシピに従って下ごしらえした後(漬け時間は計2時間)、オーブンに入れて待つこと約30分、中までやわらかくおいしい焼豚が完成!
さらに後日、いろいろ調べてみたら、パナソニックが運営する公式ページに、オーブンだけで作れる炒飯レシピが載っているではありませんか。せっかく焼豚も残っているし、冷蔵庫には冷やご飯もあるし、夏休みのお昼ご飯に作ってみました。
4人分の作り方は、レンチンした冷やご飯(600g)に、ごま油(大さじ1)、顆粒中華スープの素(小さじ1)、薄口しょうゆ(小さじ1)、塩、こしょう(少々)を入れて混ぜます。耐熱皿にみじん切りした玉ねぎ(50g)を入れてラップなしで1分(600W)温めたあと、溶き卵2個を加え、さらに1~2分(600W)加熱。1㎝角に切った焼豚(160g)と青ネギ(30g)とともにご飯と混ぜます。これをビストロのグリル皿に広げ、両面焼きモードで約13~16分焼き上げればば完成です。
仕上がりはいい具合に焦げ目もついて、本当に炒めたような仕上がりに! ご飯はパラッパラにほぐれ、今まで食べた冷凍炒飯に勝るとも劣らないおいしさでした。こんなに簡単においしい炒飯が作れるとは! レシピがよかったのか、ビストロがよかったのか……おそらく両方だと思いますが(笑)。
冷凍炒飯よりは手間もかかりますが、飲む前にあらかじめオーブンにセットしておけば、「そろそろ」というときに加熱をスタートすれば、飲みながら焼き上がりが待てますね。こんなシメもありかもしれません。
>> 連載「宅飲み家電」
<取材・文/田中真紀子>
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