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UCバークレーがエアコンなしでも快適な建物「ColdTube」を発表!

Image: Membrane-assisted radiant cooling for expanding thermal comfort zones globally without air conditioning/ PNAS

カリフォルニア大学バークレー校らの研究者チームは、エアコンなどの空調機器を利用せずに冷やすことができるシステムを開発した。

放射冷却を利用したシステム自体は珍しいものではないが、研究チームによるシステム「ColdTube」は結露を防ぐ点で新しい。

ColdTubeは、周囲の気温や湿度を変えることなく、人に涼しさを感じさせてくれる。

フィルムで空気とパネルを隔てて結露を防止

Image: Membrane-assisted radiant cooling for expanding thermal comfort zones globally without air conditioning/ PNAS

ColdTubeは、天井や壁に設置されたパネルの内部を冷水が循環することで冷たく保たれる。冷やされたパネルが熱交換システムとして機能するわけだが、その際問題になるのが結露だ。

周囲の空気に含まれる水蒸気が凝縮してパネル表面に付着することで、放射冷却の効果は制限されてしまう。このため、従来この手のシステムには除湿器が利用されていた。ColdTubeでは、除湿器の替わりにフィルムを利用して、余計な空気の対流を排除する。

気温30℃、湿度65%を超える環境でも快適に

Image: Membrane-assisted radiant cooling for expanding thermal comfort zones globally without air conditioning/ PNAS

光ナノ材料でできたこのフィルムは、パネルを周囲の空気に触れさせないようにするもの。赤外線放射を透過するので、放射冷却によって人から熱を奪うことが可能だ。

高温多湿なシンガポールで、屋外パビリオンを建設してテストを実施した結果、参加者は気温30℃、湿度65%を超える環境で快適に過ごすことができたという。また、結露が起こることもなかった。

同システムは、気温や湿度に関係なく動作するため、屋外スペースでの活用に最適だろう。また、空調機器によるエネルギー消費の最大50%を削減することができるとのことで、環境の負荷を軽減するための選択肢として利用できるようになる日を待ちたい。

参照元:Membrane-assisted radiant cooling for expanding thermal comfort zones globally without air conditioning/ PNAS

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