そうした需要に応えることができそうな極小ロボット「RoBeetle」を南カリフォルニア大学のチームが開発した。米粒ほどのサイズで、電池なしに2時間動き回ることができるというものだ。
体長15ミリ
そうした難点をクリアしたのが、昆虫のようなデザインのRoBeetleだ。体長15ミリ、重さわずか88ミリグラムと極小ながら、人工筋肉を動かして2時間ほど這い回ることができる。しかも自身の体重よりも重いものを載せて動くこともできる。
メタノールが燃料に
具体的には、RoBeetleの「筋肉」は合金ワイヤーでできていて、メタノールの蒸気の有無によってワイヤーが縮んだり伸びたりすることでRoBeetleの足が動くという仕組み。
公開されたビデオでは、ワイヤーの収縮でRoBeetleの前足が動いて体全体を引っ張る様子が確認できる。また、傾斜10度のスロープも難なく登っている。
同じく小型のロボットではハーバード大学のゴキブリ型ロボットHAMR-JRがあるが、こちらはワイヤーで動力が供給されるタイプで、常にワイヤにつながっていなければならない。
極小ロボットの活用法としては、製造機器や航空機のタービンなど装置内部の検査、データ計測などが挙げられるが、ワイヤーフリー、バッテリーも不要であれば用途はさらに広がりそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/135481
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi