米国時間8月24日、SugarCRMはカスタマーインテリジェンスのスタートアップであるNodeの買収を発表した。両社は買収の価額を公表していないが、買収はすでに終了している。
これによりSugarCRMは大量のAI技術を手に入れるだけでなく、同社のプラットフォームに顧客を予測する要素が加わり、実買に結びつく顧客と単純に立ち去る顧客を予測できるようになる。
このような予測能力のあるインテリジェンスの層はしばらく前からAdobeやSalesforceにもあるため、SugarCRMはこの2社と直接競合することになる。CEOのCraig Charlton(クレイグ・チャールトン)氏によると、多くの企業にとって使いやすいのは自分たちの方のソリューションだという。
チャールトン氏は声明で「SugarCRMはAIと時間認識とデータの充実を組み合わせてCX(顧客体験)の新たな最前線を築き、AIを誰でも使えるものにしている。これにより企業のパフォーマンスが上がり、規模を問わずどんな企業でも予測能力を持つようになる」と述べている。
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NodeのCEOで創業者のFalon Fatemi(ファロン・ファテミ)氏によれば、両社には以前から業務上の関係があり、合併は理に適っている感じていたという。「SugarCRMのチームは弊社の予測サービスプラットフォームの価値をすぐに理解した。予測の力をSugarCRMが持つプロダクトのさまざまなユースケースに与えることで、営業やマーケティング、サービスのチームを長年悩ませていた問題を解決し、製品を市場に出すまでの時間を短縮できるようになる」とファテミ氏はいう。
56 Groupのプレジデントで「CRM at the Speed of Light」の著者でもあるPaul Greenberg(ポール・グリーンバーグ)氏は、両社がお似合いのカップルでNodeがSugarCRMにもたらす価値はとても大きいと述べている。「Nodeはビジネスの両端にエンゲージメントの分析とアクションを加え、それと同時に彼らに市場における差別化も提供するため、SugarCRMのギャップを埋めることになる」とグリーンバーグはいう。
30人のNode社員はSugarCRMに加わるが、ファテミ氏自身は合流しないい。彼女は何かまた新しいことを始めるという。「新しいベンチャーをやってみたい。その詳細は時期が来たらお話するとのことだ。
2004年の創業したSugarCRMは、これまでに1億2300万ドル(約130億円)を調達している。2018年にはAccel-KKRが同社を買収し、プライベートエクイティ企業としての同社に対する評価とオーバーホールを始めている。
例えば同社はSugarCRMのCEOにチャールトン氏を迎え、買収で不足しているものを補うという路線を始めた。今回が4つ回目の買収であり、Crunchbaseのデータによると2019年には3社を買収している。
Nodeは2014に創業し、Crunchbaseによるとこれまで4300万ドル(約46億円)を調達している。
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