海外大手メディアBloombergは現地時間8月27日、短編動画投稿アプリTikTokのケビン・メイヤー最高経営責任者(CEO)が辞任したと報じています。
5月にCEOに就任したばかりだった
ケビン・メイヤーCEOは、今年5月下旬に親会社である中国企業のByteDanceからTikTokのCEOに任命されたばかりでした。
メイヤー氏は、以前はThe Walt Disneyの幹部を10年以上務めており、世界最大のエンターテイメント企業であるDisneyにおいて、Pixar Animation Studiosの買収等に貢献しています。
その後、ByteDanceがDisneyから引き抜く形でメイヤー氏をTikTokのCEOに迎えていました。
トランプ政権の大統領令が辞任の原因に
Bloombergが入手したTikTok従業員向けメモによると、メイヤー氏は辞任の理由に「直近数週間における政治環境の変化」を挙げています。
CEOとしてTikTokをグローバル企業にするという役割を担っていましたが、米国政府によりTikTok事業を米国企業に売却するよう求められる等、就任当初の役割を果たすことが困難と判断した模様です。
TikTokはアプリ内に中国サーバーとのつながりを示すコードが発見される等、安全保障上の懸念から各国で利用制限について議論が行われています。
トランプ政権は大統領令により、TikTokに対して米国事業の米国企業への売却か、米国でのサービス停止かの選択を迫っており、現在はMicrosoftやソフトウェア会社のOracleが買収交渉を行っていると報じられています。
一方、TikTokは大統領令の差し止めを求めて提訴するなど、トランプ政権とTikTokの対立が深まっています。
Source:Bloomberg
Photo:ByteDance
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-309492/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania