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水揚げ直後の鮮魚を遠隔地のバイヤーが直発注できる「UUUO」が登場、伊藤忠系ファンドからの資金調達も実施

ウーオは8月31日、産地市場のセリに並ぶ鮮魚を発注できるプラットフォーム「UUUO」をリリースした。UUUOを利用することで、同社が買付の権利(買参権)を保有する鳥取港、網代港および全国の提携産地で水揚げされた鮮魚約60種以上がアプリ経由で発注可能になる。

UUUOでは、産地の漁港に水揚げされた魚の写真・水揚げ量・サイズ毎の相場をリアルタイムで確認できるシステムを導入。消費地市場の水産業者や鮮魚バイヤーがリクエスト機能を使って希望条件を入力すると、産地の仲卸業者に対して直接買い付け要望を出すことが可能になる。

UUUO Baseメンバー

ウーオが鳥取市に擁する自社出荷拠点のUUUO Base以外にも、現在100以上の漁港と提携しており、各産地から鮮魚・活魚の出荷も可能となっている。今後、100港以上の提携産地から直接アプリで買付けられるように開発を進めて行く計画だ。現在、買い付け可能なエリアは以下のとおり。

■山陰エリア
鳥取港、網代港、香住港、浜坂港、諸寄、浜田、宇部
■近畿・北陸エリア
舞鶴、大島、佐渡島
■四国エリア
阿南、椿泊、伊座利、阿部、志和岐、東由岐、木岐、日和佐、牟岐東、牟岐、浅川、鞆浦、宍喰、甲ノ浦、野根、愛南町、宇和島、八幡浜
■九州エリア
唐津、九十九島

また今回のリリースに併せて、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、インキュベイトファンドなど各社が運営するファンド、複数の事業会社などを引受先としたシリーズAラウンドの第三者割当増資を実施したことも明らかにした。今回調達した資金は、UUUOの開発人材と国内水産市場開拓の営業人材を強化することでサービスの拡充を図っていくという。第三者割当増資の引受先は以下のとおり(順不同)。

広島オフィスメンバー

ウーオで代表取締役を務める板倉一智氏は、幼いころから漁業従事者に囲まれた環境で育ち、水産業と密着した環境の中で大学時代までを過した経験を持つ人物。大学卒業後に2006年4月日本通運に入社し航空貨物を専門とする航空事業部へ配属されるが、地元での漁船の減少やセリの衰退を目の当たりにして起業を決意したという。

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