SpaceXは、Starship宇宙船試作機の2回目の「ホップ」飛行を1カ月足らずで実施した。具体的には、米国テキサス州ボカチカの開発サイトから150m(500フィート弱)の試験飛行だ。今回使用されたプロトタイプはSN6で、SpaceXが8月の初めに同様のテストを完了するために使用したSN5よりも新しいモデルとなる。
ホップ飛行は、StarshipとそのRaptorエンジン(液体メタン/LOXの液体燃料ロケットエンジン)のテストプログラムの重要な部分となる。これらのプロトタイプには1つのエンジンしかないが、最終的な製品版には6つのエンジンが搭載され、そのうち3つは地球の大気圏内を飛行、残りの3つは宇宙空間で使用される予定だ。
SpaceXは、このうち2回の飛行を制御された直立着陸を連続して達成したことで、宇宙船の開発プログラムにとって非常に良い兆しを見せた。以前のバージョンでは、燃料を搭載した状態をシミュレーションする際に、負荷がかかると加圧に失敗することがあったからだ。
ノーズコーンや最終的な着陸脚などの要素は含まれていないものの、これらのショートホップはSpaceXがRaptorエンジンの性能や、実物大のプロトタイプ宇宙船の性能に関するデータを収集するのに役立つだろう。また、これらのデータはすべて、民間航空機と同じくらいの高さを飛行することを目的としたはるかに高い軌道下大気圏飛行や、最終的には初の軌道上Starshipの打ち上げなど、その後のテストにも反映される予定だ。現在のところ、早ければ来年に行われる確率が高い。
SpaceXはStarshipの開発計画を急速に進めており、テキサス州のブラウンズビル近郊のボカチカビーチのサイトで何世代ものプロトタイプを一度に作成しており、迅速なテストと設計の改善を目指している。目標は来年中にStarshipの最初の運用ミッションを飛行させることだが、ロケットの開発サイクルの中にあることを考えれば、これが実現したとしたら、信じられないほど素晴らしいことになるだろう。
画像クレジット:NASA Spaceflight
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(翻訳:TechCrunch Japan)