中小規模の飲食店は、フランチャイズ事業者に比べて経営ノウハウが不足していることがある。ペンシルベニア州立大学の研究チームは、そんな中小規模飲食店のオーナーに向けてExcelベースの収支計画作成支援ツールを開発した。
同ツールは、コロナによる打撃から回復するためにどこから始めていいかわからない飲食店をエンパワーメントし、経営戦略を立てるうえでの指針を示してくれる。
7ステップで情報を入力
同ツールは簡単に使い始められるのが特徴で、わずか30分の入力作業で財務計画モデルに基づいた情報が得られるという。飲食店のオーナーは、過去のデータに基づいて、商品の平均単価や稼働日数といった項目を埋めていくことになる。
7ステップに従って入力を完成させると、将来の売り上げやキャッシュフローなどが把握でき、目標達成のためにどれくらいコストの調整を行うべきかなど、戦略を立てるのに役立つという。
研究に基づいたパンデミック時の奨励事項も併せて公開
こうしたツールはフランチャイズなどでは一般的だが、研究チームによるものはビジネスの形態に合わせてカスタマイズ可能だ。また、ツールを入力していくことで、レストランのオーナーは収支計画の重要性が理解できる。
研究チームは、収支計画作成支援ツールのほかに、研究に基づいたパンデミック時の奨励事項や、飲食業界の状況を表したファクトシートも公開してくれている(いずれもpdfファイル)。
コロナ禍での飲食店の経営戦略立案に役立つこうしたリソースは、無料でダウンロード可能だ。
参照元:School of Hospitality Management develops profit planning tool for restaurants/ Penn State News
- Original:https://techable.jp/archives/136824
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji