中国のベンチャー企業Nreal はMR(複合現実)環境を実現する、サングラス並みの軽いMRメガネの開発で有名になった。2020年9月、中国のセコイアキャピタル等からの資金調達を発表し、海外展開や5G時代に向けたアプリケーション開発を加速することが期待されている。
軽量で洗練されたデザインのMRメガネ
MR(複合現実)は、専用ゴーグル等を通して現実世界を見ると、その部屋にある物体や環境を把握して、デジタル映像が投影される仕組みを指す。
中国のNreal社は、軽量のMRゴーグルを開発する企業として注目されている。2019年に発表されたモデルは、わずか88グラムで、サングラスのように洗練されたデザインが特徴だ。
同社のMRゴーグルはAndroidをベースにしたNeburaと呼ばれるオペレーティングシステムを使用しているので、3次元コンテンツを含んだAndroid向けアプリを容易にMR対応させることができる。
マイクロソフト等と競合するMR市場
MRの分野では、マイクロソフトのHoloLensやGoogle等が投資しているMagic Leapが知られているが、支配的な立場を築いた企業はまだ現れていない。個人または法人向けの領域で、優れたユースケースや強力なキラーコンテンツの登場が待たれる。
Nreal社は2020年9月、中国のセコイアキャピタルを含む投資家から、4000万ドルの資金を調達。サードパーティの開発者との連携を深め、国内外に業容を拡大していく見込みだ。
今後、高速通信が可能にある5Gの普及と共に、MRによって実現されるアプリケーションの開発が期待されている。
- Original:https://techable.jp/archives/136957
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之