ウィズコロナ時代の飲食店の新たな施策として注目を集める配膳ロボット。直近では、株式会社幸楽苑ホールディングスが自動配膳ロボット「K-1号」をラーメン業界で初導入(試験導入)したり、回転寿司「すし銚子丸」が自律歩行型AIロボット「サービスショット」が試験導入したりと拡がりをみせている。
そんななか、横浜中華街の広東料理店「招福門」は、AIを活用した非接触型自動配膳ロボット「T5」導入の実証実験を開始する。
音声や表情の機能も実装
「T5」は、天井に取り付けられた赤外線センサーによるタグナビゲーションで移動し、障害物の自動回避、エレベーターの乗降、到着後の音声でのお知らせ、顔表情でのコミュニケーションなど実に多機能な製品。
開発元であるKeenOn Robotics社は、マルチセンサーと最新のSLAM技術を駆使し、停止位置の誤差10mmという精度を実現している。
このたび試験導入される「T5」は、4段のトレーと最下段を合わせて最大5ヶ所に同時配送することができ、小さめの料理を複数乗せられる設計の機種だ。ちなみに、最大配送重量は50kgとパワフル。
飲茶食べ放題フロアで活躍中!
同実験は、地下1階から6階まで総席数550席を誇る同店舗の香港飲茶食べ放題(點心酒家)フロアにて実施されている。「T5」の活躍の様子はYouTubeで公開中。
同店舗では、約5年前からタッチパネル「テーブルトップオーダー」を導入しており、コロナ禍においてもオーダー時の接触は避けられたようだ。しかし、配膳の際には接触を余儀なくされることから「T5」の試験導入に踏み切った。これにより、客は飲食中にスタッフと接触することなく安心して食事を楽しむことができるとのこと。
なお、今回KeenOn Robotics社の販売代理店を務めたのは、有限会社ワイエスティー。同社は2019年11月の代理店契約後、2020年5月にKeenon Robotics社製のロボットに独自の機能を追加し、wifi、4G、5G回線経由の遠隔操作を可能にしている。
- Original:https://techable.jp/archives/137105
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口