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遠隔医療や医薬品デリバリーを手掛けるTruepillが在宅医療検査サービスに参入、年末までに200億円超の売上目指す

遠隔医療および薬局での調剤から配送までのフルフィルメント・サービスを他企業に提供するTruepillは、遠隔医療サービスを提供するHims and Hers、避妊薬や緊急避妊薬などのデリバリーサービスを提供するNurx、医療薬割り引きクーポンを提供するGoodRx、および以前の顧客で遠隔医療サービスを提供するRoなどの企業の各サービスを強化する第3のサービスとして在宅医療検査を開始する。

このサービスの拡大に向けた資金調達は、Oak HC/FTが主導する投資家からの7500万ドル(約80億円)の新規資金調達ラウンドで、Optum Ventures、TI Platform Management、Sound Ventures、Y Combinatorが参加する。

新たなリード投資家であるOak HC/FTの共同創業者でありマネージング・ディレクターのAnnie Lamot(アニー・ラモット)氏は「遠隔医療の診療報酬が変更されたことで、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)企業に対する風向きが変わりました」と語る。

Truepillはラボでのテストを拡大することで、従来は医師のオフィスにリモートで限定されていたサービス一式を提供可能になる。より多くの患者が遠隔医療に適応することで、この種の選択肢はより魅力的になるだろう。

遠隔医療への移行は、新規参入者にとっても同様だ。特に優先順位が診療報酬側のサービスに対する料金ではなく、価値に基づいたケアにシフトし、消費者がより低コストのオプションを要求し始めると、既存事業者も同じケアを消費者に提供する必要があることがわかってきている。

ヘルスケア分野で長年投資を行ってきたラモット氏は「ターゲットを絞ったヘルスケアプランによって、より良いケアを提供できるようになると思います」と述べている。そしてTruepill の経営陣も確かにそう願っている。共同創業者のUmar Afridi(ウマル・アフリディ)氏とSid Viswanathan(シド・ビスワナサン)氏は、LinkedInで知り合った。ビスワナサン氏が面識のないアフリディ氏にメールを送り付けたのが始まりだ。当時、アフリディ氏はシアトル近郊のスーパーマーケットのFred Meyer(フレッドメイヤー)で処方箋を詰める薬剤師として働いていた(Forbes記事)。

当初、Truepillの成長は、Hims、Nurx、および脱毛治療、勃起不全治療薬、避妊薬を希望する人々の選択的な健康ニーズに焦点を当てたほかのD”Cヘルスケア企業のような薬剤師としての役割から来ていた。

当初Truepillの成長は、Hims、Nurx、その他の消費者向け医療企業の薬剤師としての役割から始まり、脱毛治療、勃起不全治療、避妊を望む人々の選択的な健康ニーズに応えることに焦点を当てていた。

会社が成長するにつれて、野望も大きくなった。ビスワナサン氏によると、Truepillは年末までに最大2億ドル(212億円)の売上を計上する見込みで、その売上はD2C者企業、保険会社、医療機関などの顧客から均等にもたらされるという。

「当社の薬局からラボの検査部門に至るまで、すべての業務はホワイトラベル化されています。オンライン診療のteladocで、そのサービスを利用できます。ヘルスケアの80%はデジタルチャネルで行われようとしています。我々、この分野のプラットフォーム企業を構築するのに最適な立場にいます」とビスワナサン氏は説明する。

家庭での検査は、そのプラットフォームの重要な構成要素だ。Truepillは年末までにこのサービスをローンチする予定で、ラボのテスティングプロバイダーと協力して数百の在宅テストを提供している。同社は、糖尿病、心臓病、慢性腎臓病などの慢性疾患を管理するための検査に重点を置くとのこと。ちなみに、これらは投資家から大きな関心を集めている分野だ。消費者やデジタル治療ソリューションを提供する企業を支援し、これらの疾患の治療に役立てている。

ビスワナサン氏は声明で「包括的で効果的なデジタルヘルスケア体験を実現するには、保険適用範囲の広い薬局、自宅での検査、そして遠隔医療の3つの柱が不可欠です。当社の一連のソリューションに診断薬を追加することで、Truepillという1つのプラットフォームを通じて、患者さんに直接医療を提供することができるようになります。当社は、医療の80%がデジタル化された未来を想定しています。APIに接続されたインフラス基盤の上に、診断、遠隔医療、および薬局が構築されたTruepillは、デジタル化を力強く後押しします」と述べた。

画像クレジット:Fanatic Studio

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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