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ドコモ口座を通じた不正引き出し被害が拡大、被害額1,800万円に

NTTドコモ ドコモ口座
 
NTTドコモは9月10日、ドコモ口座を悪用した預金の不正引き出しが発生している問題について記者会見を開き、現時点で被害額が1,800万円に達していると発表しました。

66件で約1,800万円の被害

NHKの報道によると、NTTドコモが現時点で確認している被害件数は66件、被害額は約1,800万円に達しています。
 
ドコモ口座はメールアドレスだけで開設ができ、セキュリティが甘い点が不正引き出しの一因となった模様で、ドコモは今後セキュリティ対策を強化する計画です。
 
現在、ドコモ口座は提携銀行35行からの新規受付を停止しており、被害者への全額補償に向けて銀行と協議を開始しています。

昨年も同様の被害が発生、反省生かせず

時事通信は、2019年5月にも、りそな銀行においてドコモ口座を通じた不正引き出しの被害が発生していたと報じています。
 
今回と同様に、預金者になりすましてドコモ口座を開設する手口で、預金が不正に引き出されており、りそな銀行は事件後に新規受付を停止しています。
 
NTTドコモは2019年の事件を受け、銀行口座からの1カ月の入金限度額を100万円から30万円に引き下げました。しかし、本人確認の厳格化等のセキュリティ対策強化を行っておらず、再発防止策が不十分だったと批判されています。
 
なお、金融庁はNTTドコモに対して報告徴収命令を発出しており、ドコモは9月17日までに金融庁に報告を行う予定です。
 
 
Source:NHK, 時事通信
(seng)

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