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初めての5Gスマホに最適!? シャープが“格安5Gスマホ”を発表!

シャープが今秋以降に発売するスマートフォン4機種を発表しました。そのうち2機種は5G対応で、発売中の「AQUOS R5G」のような高性能フラッグシップではなく、お手頃価格で買える“5Gスタンダードモデル”とのこと。まだ、どこのキャリアが取り扱い、価格がいくらになるかは発表されていませんが、5Gがぐっと身近に感じられるようになるかもしれません。

オンラインでの発表の後、メディア向けに開催された新製品体験会で、いち早く新モデルに触れることができました。ファーストインプレッションを交えて、新機種の特徴を紹介します。

 

■ゲームを楽しみたい人に最適な「AQUOS zero5G basic」

「AQUOS zero5G basic」は、有機ELディスプレイを搭載する「zero」シリーズ初の5G対応モデル。従来モデルはゲームに適したスマホとして注目されていましたが、このzero5Gにもそのコンセプトが受け継がれています。

▲カラバリはブラック、ホワイト、ブルーの3色

約6.4インチのディスプレイのリフレッシュレートは最大120Hz。つまり画面が1秒間に120回更新されます。さらに、画面が切り替わる間に黒い画面を挿入することで、実質的に240回の画面の更新を実現し、残像を抑えた、なめらかな映像を表示できる仕組み。タッチ検出も毎秒240回なので、素早い反応が求められるゲームでも高スコアを狙えるでしょう。

▲約6.4インチの有機ELディスプレイは、画面内に指紋センサーも搭載

▲指紋センサーを長押しすると決済アプリが起動する「Payトリガー」という新機能も搭載

▲右側面には電源ボタンと音量ボタンに加えて、ワンタッチでGoogleアシスタントを起動できるアシスタントキーを搭載。なお、ワンタッチ起動するアプリは変更可能とのこと

ディスプレイの解像度は2340×1080ドットで、10億色表示を実現。ドルビーアトモス対応のデュアルスピーカーも備えているので、映画を楽しみたい人も満足必至。

アウトカメラは3眼で、標準(約4800万画素/F1.8)+広角(約1310万画素/F2.4)+望遠(約800万画素/F2.4)という構成。広角カメラでは125°の視野角を撮影でき、望遠カメラでは光学3倍で撮影できます。AI認識による「ナイトモード」が追加され、夜景もきれいに撮れるように進化しています。

▲背面パネルにはガラスが用いられ、ハイエンドモデルに比べて遜色がないリッチ感がある仕上がり

OSはAndroid 10で、CPUはSnapdragon 765 5G(最大2.3GHz)。6GB RAM+64GB ROMと8GB RAM+128GB ROMが用意されます。5Gは、6GHz未満の周波数帯を使う「Sub6」に対応し、理論上の最大通信速度は2.1Gbps。4050mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、電池持ちも期待できそうです。

 

■“みんなの5Gスマホ”として開発された「AQUOS sense5G」

現在発売中の「AQUOS sense3」をはじめ、出荷台数が300万台を突破するなど幅広いユーザーから人気を集める「AQUOS sense」シリーズ。その5G対応の第1弾として発表されたのが「AQUOS sense5G」。ただし、発売は少し先で2021年春頃になる見通し。グーグルが発表したばかりの最新OS「Android 11」を搭載することも決まっています。

▲カラバリはライトカッパー、オリーブシルバー、ブラックの3色

▲素早く分割画面に切り替えられるなど、Android 11の新機能を利用できる

AQUOS sense5Gは、約5.8インチのIGZOディスプレイを搭載。OSはAndroid 10で、CPUにはミドルレンジ向けのSnapdragon 690 5G(最大2.0GHz)を採用。AQUOS sense3に比べると、処理性能は約2.4倍にアップしているそうです。RAMは4GB、ROMは64GBとミドルレンジとして標準的な仕様です。

▲しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約800万画素。ディスプレイの下に指紋センサーを搭載

4570mAhの大容量バッテリーを搭載し、シャープによると、一般的な使い方で1週間の電池持ちを実現し、5G接続での動画視聴は約12時間、ビデオ通話は約5時間。それだけのスタミナを備えつつ、従来モデルと同等のサイズ感を実現しています。

▲背面パネルにはアルミを採用。開発中のため重さは未定だが、試作機を手にした印象は現行のAQUOS sense3と同程度

アウトカメラは3眼で、標準(約1200万画素/F2.0)+広角(約1200万画素/F2.4)+望遠(約800万画素/F2.4)という構成。広角カメラでは121°の視野角を撮影でき、望遠カメラでは光学2倍で撮影できます。

5Gは「Sub6」のみに対応し、理論上の最大通信速度は2.1Gbps。5Gの高速・大容量通信のメリットを生かすために「テザリングオート」という新機能を搭載しています。例えば、帰宅するとAQUOS sense5Gのテザリングがオンになり、パソコンやタブレットを自動でテザリングでネットに接続させるといった使い方ができます。また、指紋センサーを長押しするすることで、決済アプリを起動できる新機能「Payトリガー」も搭載しています。

シャープの担当者に聞いたところ、価格は「発売中のAQUOS sense3より少し高くなりそう」とのことでした。必要な機能がひと通りそろっていて、持ちやすいサイズで使いやすく、しかもお手頃。AQUOS sense5Gは、5Gアクセスを試してみるための初めてのスマホとしてちょうどいいかもしれませんね。

 

■4Gモデル「AQUOS sense4」と「AQUOS sense4 plus」も要チェック!

今秋以降に発売される4Gスマホも2機種発表されました。

「AQUOS sense4」は、大ヒット中のAQUOS sense3の後継モデル。一見、AQUOS sense5Gと同じ機種に見えます。実機を見ても、すぐには違いがわからないほどにそっくりでした。それもそのはず、ボディサイズやディスプレイ、カメラ、バッテリーなど、ほとんどの部分が同じで、チップセットや通信機能だけが異なるのとのこと。

▲カラバリはライトカッパー、シルバー、ブラックの3色

▲左がAQUOS sense5Gで、右がAQUOS sense4。デザインもサイズもほぼ同じ

▲約5.8インチのディスプレイを搭載。手に馴染みやすく、昨今のスマホの中ではコンパクトな印象

指紋センサーの長押しで決済アプリを起動できる「Payトリガー」や、Googleアシスタントや自分が設定したアプリを素早く起動できる「アシスタントキー」も搭載しています。価格は「AQUOS sense3と同等になる見通し」とのことなので、3万円台くらいではないかと思います。

「AQUOS sense4 plus」は約6.7インチの大画面ディスプレイを搭載。OSはAndroid 10。CPUはSnapdragon 720G(最大2.3GHz)、RAMは8GB、ROMは128GBというパワフルな仕様。ディスプレイのリフレッシュレートが90Hzで、タッチ検知が120Hzなので、動画やゲームを楽しみたい人にも適しているでしょう。

▲カラバリはパープル、ホワイト、ブラックの3色

AQUOS sense4 plusは、AQUOS sense5G/sense4とは異なるデザインを採用。背面パネルには4眼カメラと指紋センサーを搭載し、左右対象のシンメトリーデザインになっています。4眼カメラは、標準(約4800万画素/F1.8)+広角(約500万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)+深度(約500万画素/F2.4)。インカメラも標準+深度のデュアルカメラで、背景をぼかしたセルフィーを撮影できます。

▲約6.7インチの液晶ディスプレイの右上に、標準(約800万画素)+深度(約200万画素)のインカメラを搭載

▲4眼カメラを背面中央の上方に配置し、従来のAQOUS senseシリーズとは一線を画するデザインになっている

“世の中を変える”と期待されているわりには、さほど普及が進んでいない5G。AQUOS sense5Gを買っても、どこでも5Gにつながるわけではありません。ですが、5Gの普及の過程も楽しむことができるしょう。もちろん、まずはコスパ重視でAQUOS sense4を買って、次から5Gというのもアリ。あなたなら、どちらを選びますか?

>> シャープ「AQUOS」

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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