アートの展示、アーティストのポートフォリオ公開、アーティストの人材募集など、アートのビジネスにまつわる全てをまとめたプラットフォームとしてArtrepreneurは公開された。6万人以上のユーザーを抱え、さらなる成長が期待される。
アーティスト向けのフリーミアムモデル
Artrepreneurは、アーティストやギャラリー、学校や企業をつなげるプラットフォームとして開発された。基本的な機能が使える無料会員と、月額9ドルで追加機能が使える有料会員が提供されている。有料会員で得られるのは、作品が売れた際の手数料10%が免除されたり、検索で上位表示されたりといった特典だ。
同社の創業者は、自身がアーティストになった際に、アート業界の各サービスが連携されておらず、限定的なツールに溢れている点を認識したと言う。アーティストが作品販売や人材交流といった活動を行う上で、全てを一か所でまとめられるのは大きな利点だ。
アートの売り手と買い手が集まる好循環
2019年の開設以降、急速に事業を拡大し、6万人以上のユーザーが登録し、また、10万以上の作品がプラットフォーム上で公開された。
多くの作品が登録されるごとに、ギャラリーやアートのバイヤーにとって、プラットフォームの魅力が増す。同時に、バイヤーが増えると、ユーザーにとって価値が高いという好循環が生み出される仕組みだ。
Artrepreneurの強みとしてSEO(検索エンジン最適化)が挙げられる。アーティスト、またはその作品は検索エンジンで上位表示されやすく、より多くの人の目に触れる可能性が高まるというメリットがある。
プロ向けのビジネス版SNSとしてはLinkedInが知られているが、Artrepreneurはプロ・アーティストのSNSだと理解できる。フリーで活動するアーティストが増える昨今、各アーテイストが生計を立てていくのに有用なサービスと言えるだろう。
Artrepreneurは、Fundableというクラウドファンディングサイトで資金調達を目指している。2260億ドルに及ぶとされるクリエイティブ市場で確固たる地位を確立することが期待される。
- Original:https://techable.jp/archives/137457
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之