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【ds hands on!】アイリスオーヤマ ドラム式洗濯機 HD81AR

約60℃の温水が菌の繁殖を抑え黄ばみとニオイを落とす

洗浄力の高い温水洗浄にAg+のパワーをプラスした「Ag+除菌システム」を搭載したドラム式洗濯機。ニオイの元となる菌を抑えることで、部屋干しに最適。専用の温水ヒーター搭載で、水を約60℃まで温めることで洗浄効果を最大限に引き出し、ニオイも防げる。部屋干しコースでは約40~50℃の温水で最終すすぎを行うので洗濯物が温まり、短時間で乾く。

ドラム式洗濯機
アイリスオーヤマ
ドラム式洗濯機 HD81AR
実勢価格:8万2000円

レトロでかわいいデザインダイヤル式で操作もしやすい

ダイヤルでコースを選び、温度設定などはパネルをタッチして操作する。シンプルで操作しやすい。ただ、表示部は小さめで正面についているため、前に立ったときに少々見にくいと感じた。レトロな雰囲気のデザインはかわいらしく、高級感もある。

粉末洗剤もOK。入れやすい洗剤投入口チャイルドロックもあり

洗剤投入口が広く、洗剤を入れやすい。どの洗濯機もそうだが、洗濯物はパンパンに詰めないほうがよく落ちる。特に温水コースは少なめにしたほうがキレイに落ちた。チャイルドロックも装備されており、安全性も配慮されている。

落ちなかった黄ばみも60℃除菌コースで白くなった

標準コースのほかにすすぎ1回、お急ぎ、大物、念入り、羽毛(ダウン)コースがある。衣替えで数カ月ぶりにクローゼットから取り出した、黄ばみが浮き出ていた洋服を60℃除菌コースで洗ったところ、白くなっていたので驚いた。また、標準コースで落ちなかったマットの汚れもスッキリと落ちている。

乾燥フィルターがないのでお手入れはシンプル

洗剤投入ケースは簡単に取り外すことができ、直接洗うことができる。日常的には糸くずフィルターを掃除する必要があるが、水抜きなどをする必要があり、少々面倒だ。なお、乾燥機能がないので洗濯後は庫内が濡れている。ニオイがしたり、洗濯カスがついたり、少しでも気になったらすぐに槽洗浄コースを使って清潔にしておきたい。

汚れ落ち抜群! ガンコな汚れも温水コースがあるから安心

 ドラム式といえば乾燥付きの「ドラム式洗濯乾燥機」が主流となっている中、アイリスオーヤマの同モデルは洗濯のみの「ドラム式洗濯機」で、乾燥機能は搭載されていない。ドラム式は乾燥までできる手軽さと節水性の高さがメリットと言われているが、縦型洗濯機と機能は同等となる。実際に使ってみて驚いたのは、洗浄力の高さだ。

特に便利だったのが約60℃(除菌)や約40℃の温水コース。標準コースで落ちない黄ばんだ汚れも、約60℃(除菌)コースでしっかり落ちる。夏場に着た服は汗や皮脂を吸収していることが多く、翌年に出してみたら襟元や袖口、脇などが黄ばんでいることもある。昨年着ていた白いシャツがまさにその状態だったので、約60℃(除菌)コースで洗濯したところ、見事に白くなった。衣替えシーズンでは温水コースで除菌しておくと、翌年まで白い状態をキープできるだろう。

茶色くなってしまい、洗っても白くならなかった足元のマットも元通りになった。ふだんの洗濯は標準コースでも十分だが、このようにガンコな汚れが落ちるのは嬉しい。薄汚れてしまったカーテンも、大物コースで選択したところ、キレイになり、シワも少なかった。

気になったのは洗濯中の音と振動だ。他社の上位モデルと比較するとかなり大きく、夜間の洗濯には不向きだと感じた。また、ドラム式洗濯乾燥機と違って乾燥機能がないので、洗濯後の庫内はかなり濡れた状態になる。ふだんは扉を開けて湿気がこもらないようにしているが、衛生面で少々不安が残る。ニオイなどが気になったら、槽洗浄コースを使って早めに対処したい。

濯・脱水とも容量は8kgで、4人家族でも使える。ただ、週末にまとめ洗いなどをするには少々足りない容量だ。特に温水コースは洗濯物を少なめにしたほうがよく落ちるので、ゆとりが欲しい。もう少し大きな容量が欲しいところだ。

アイリスオーヤマの家電は機能性を追求したデザインが多いが、同製品はレトロなデザインで、サニタリールームに置くと映える。実物をぜひ見ていただきたい。


text : 石井和美
photo : 下城英悟(GREEN HOUSE)

家電プロレビュアー
石井和美
守谷市にレビュー用の家「家電ラボ」をオープン。白物家電を日々レビューし、メディアやブログで公開している。家電blog管理人。

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