この先自動運転車が普及すれば、移動しながらでも仕事ができるようになる。このとき問題になるのが乗り物酔いだ。3人に1人が乗り物酔いになりやすいとのことで、これを克服することができれば生産性は向上するだろう。
こうしたなか、ウォーリック大学の研究者が開発した認知トレーニングツールで、乗り物酔いを50%以上軽減できる可能性が示された。
自動運転での乗り物酔いを軽減
認知トレーニングツールを利用した参加者は、ドライビングシミュレータおよび実際の道路で自動運転車を体験。その際発症した乗り物酔いの重症度を0~20で評価してもらった。
次に空間認知トレーニング課題を実施、トレーニングは1日に1回、15分間、2週間にわたって続けられた。
トレーニング期間終了後に再度乗り物酔いの評価を実施したところ、ドライビングシミュレータで51%、実道路で58%乗り物酔いが軽減していたという。
将来的にはVRヘッドセットでも
今回の認知トレーニングは紙とペンを用いたもので、長期にわたって実施されたが、研究者はより手軽で短時間で実施できるバージョンを開発したいと考えているようだ。
VRヘッドセットやタブレットなどが利用できるようになれば、自動運転車の試乗の前にも認知トレーニングが実施できる。
この認知トレーニングツールは、車のみならず船酔いなどほかの分野でも利用できる可能性が高いとのことで、乗り物酔いに悩む人々を救ってくれそうだ。
参照元:You can train your brain to reduce motion sickness/ News Wise
- Original:https://techable.jp/archives/137608
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji