米国近代史上最も不確実な選挙を間近に控え、ソーシャルネットワークはユーザーの有権者登録の促進に最後のひと押しを行っている。
この取り組みは、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Snapchat(スナップチャット)などの企業による、IRL(現実世界)であれ郵便投票であれ、国民に投票を促す現在進行中の運動を象徴するNational Voter Registration Day(全米有権者登録の日)とも符合する。
Snapchatは75万人の米国ユーザーの有権者登録を手助けしたとしており、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、Barack Obama(バラク・オバマ)前大統領、Arnold Schwarzenegger(アーノルド・シュワルツェネッガー)氏などを迎えて新たな著名人による投票促進プログラムを発表した(Variety記事)。同サービスは、米国選挙をテーマにした新しいSnap Originals(Snapchatの短編コンテンツ)として、Peter Hamby(ピーター・ハンビー)氏によるミニシリーズ 「Good Luck Voter!」や、人気シリーズ 「While Black with MK Asante」の選挙特番なども公開している。
スターの力を借りる以外でも、Snapchatではユーザーが友達を誘って投票にいくことを促進したり、アプリ内で郵便投票を申し込むツールを提供している。SnapchatのDiscover(発見)ページに採用されたアカウントは、同サービスの有権者登録ツールを自分のコンテンツに直接埋め込むことができる。
ツイッターも有権者登録を強く前面に押し出している。9月22日、米国の全ツイッターユーザーは、TurboVoteを通じて有権者登録を行うか、登録を確認するよう促す通知を受け取った。この注意喚起と警告は40の言語で送信された。このリマインダー以前にも同社は、独自の投票情報ハブと#YourVoiceYourVoteキャンペーン(Twitter投稿)を通じて、Marshmello(マーシュメロ)氏とChrissy Teigen(クリッシー・テイゲン)氏という人気アカウントを採用して、本人の音声メッセージをつけたVote.orgの登録確認ページへのリンクを発信した。ツイッターは#NationalVoterRegistrationDayおよび #VoteReady にリンクする新たなハッシュタグ絵文字も追加した。
フェイスブックは、独自の選挙情報ハブの開設やニュースフィードトップの注意喚起、Instagram(インスタグラム)のリマインダーなどの既存の取り組みに加えて、Alicia Keys(アリシア・キーズ)氏、Gabrielle Union(ガブリエル・ユニオン)氏、Jada Pinkett Smith(ジェイダ・ピンケット・スミス)氏らセレブの力を借りて、有権者登録に関するライブストリーミングによる啓発公共広告の特別版 「Vote-A-Thon 2020」を配信している。フェイスブック、Instagram、Messengerを合わせて250万人の有権者登録を支援したと同社はいう。
フェイスブックのユーザーにフィードの先頭で有権者登録を促す通知は、Facebookアプリ、Instagram、およびMessengerで米国時間9月25日金曜日まで掲載される。Instagramで全米有権者登録の日の新しいスタンプを使っているユーザーは、自分のストーリーが同サービスの特別有権者投票ストーリーに登場する。
YouTube(ユーチューブ)および、未だ宙ぶらりん状態のTikTok(未訳記事)は、独自の有権者登録運動を実施していないようだが、Google(グーグル)、Reddit(レディット)、Discord(ディスコード)の各サービスは目立つホームページバナーでユーザーに有権者登録を喚起している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )