Tesls(テスラ)のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間9月22日、同社のフラッグシップセダンの最新バージョンであるModel S Plaid(プレイド)の存在を明らかにした。Plaidは、1回の充電で少なくとも520マイル(836km)を走行できる能力を備える。
より強力な電気駆動システムと搭載したModel S Plaidは、2021年末まで発売されないが、テスラではすでに14万ドル(約1470円)程度からの注文を受け付けている。
マスク氏は2019年9月、「Ludicrous(テスラ車の超加速モード)の先にあるのはPlaidだけ」とツイート。より高性能な車両へ予告は、映画「Spaceballs」を思わせるものだった。なお当時、マスク氏はこの新しい電気自動車は約1年後に生産が開始されると述べていたが、いままさにその時期に差しかかってる。
テスラの年次株主総会のあとに開催された「Battery Day」の中で行われた発表でマスク氏は、「Model S Plaid」が2021年後半に生産開始されることを発表した。テスラのウェブサイトでは1000ドル(約10万5000円)の返金保証金が必要で、2021年後半に納入が開始されるとしている。
Model S Plaidでは、3つのモーターを搭載し、現在のModel Sと同Xに搭載されているデュアルモーターシステムよりも1つ多くなる。
マスク氏によると、この新しいPlaidパワートレインには3つのモーターが搭載され、現在のModel SとModel Xに搭載されているデュアルモーターシステムよりも1つ多いという。その結果、Model Sよりも高速で、航続距離が長く、より高価なモデルとなっている。このパワートレインは1100馬力を生み出し、最高速度は時速200マイル(約322km)に達し、時速0〜60マイル(0〜96km)までを2秒以内で加速できる。
同氏は2019年に、Model Xと次期RoadsterにもPlaidパワートレインが搭載されることを明らかにしていていたが、今回の発表でこれらのモデルがより強力なパワートレインを搭載するかどうかについては言及しなかった。
マスク氏は、カリフォルニア州モントレーにあるLaguna Segaのレースウェイで、1分30秒3でラップを終えたModel S Plaidのクリップを公開している。これは、テスラが昨年Plaidのパワートレインとシャシーのプロトタイプで行ったテストよりも6秒早いタイムだ。
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画像クレジット:Tesla
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(翻訳:TechCrunch Japan)