サムスンは確かに、ある1つのことを知っている。それは予算対するフラグシップモデルについてだ。ユーザーはますます新しい携帯電話に1000ドルの壁を越えて費やすことを望んでいない。今回登場したカテゴリは、そういったユーザーの理にかなっているだろう。新型コロナウイルスの感染蔓延による、経済の減速と広範な失業の最中、同時に2つの実態が発生している。人々はこれまでよりもはるか外出が少なくなったし、かつてと同額の可処分所得を単に持っていない人も増えた。
不確実なのは、そういったユーザーに対して新デバイスをどのようにアピールしていくがだ。サムスンは、さまざまな名前の生み出してユーザーに製品を訴求してきた、最も最近の「Lite」ラインは普及モデルという観点から意味があったが、Galaxy S10 Liteは単に似た名前のフラグシップの低スペックバージョンだった。最終的にサムスンは、低スペックというS10 Liteの欠点を指摘することは、ブランド化の観点からは理想的ではないと判断したのではないかと私は考えている。そして現在我々は、699.99ドル(約7万4000円)で販売される、Samsung Galaxy S 20 FEを検討する必要がある。なお、FEはファンを意味するネーミングだ。
この意見は、ある視点から見るとそのとおりだろう。サムスンはS20 FEに適した組み合わせを思いつくためにいくつかのフォーカスグルーピングを行ったと言っているが、それはそのとおりなのだろう。また、ここ数年多くの人がスマートフォンに求めていた「低価格」という大きな要素があったことも事実だろう。その観点から見ると、サムスンのファン数の意見はここにある。フラッグシップ機に近いものに699ドル(約7万4000円)を払うのは、最近ではそれほど悪くない出費だ。
サムスンは、それがここで価格を抑えるという名の下に作られた構成の心に留めておくことをポイントにしました。S20シリーズからの最大の変更は。材料やパーツのダウングレードだ。S20シリーズのガラスと金属から、プラスチックとポリカーボネートのデザインに変わっている。ディスプレイ、カメラもスペックが堕ちている。6.5インチの画面サイズはS 20とS 20+の中間の大きさだが、解像度はQuadHD+(2880×1620ピクセル)からFHD+(2160×1080ドット)に変更された。この解像度はGalaxy A 71と同じだ。リフレッシュレートは120Hzのままだが、カーブした画面は消えている。
S20 FEは、最新かつ最高ではないが、すべてにおいてかなり合理的なスペックに仕上がっている。サムスン下取りプログラムを通じて下取りデバイスを送れば、デバイスの開始価格の699.99ドル(約7万4000円)を249.99ドル(約2万7000円)にするという条件付きのプレオーダーも本日から米国でから始まっている。デバイスは10月2日に出荷開始予定だ。
画像クレジット:Samsung
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(翻訳:TechCrunch Japan)