小回りがきくキックスクーターは近年人気が上昇していたが、新型コロナウイルスの影響でこのところさらに需要が高まっている。しかも、シェアリングではなく購入の需要があるという。
そこで電動キックスクーターのシェアリング事業と販売事業を行っている米国のマイクロモビリティスタートアップBirdが、より多くの消費者が入手しやすいよう、手頃価格の新製品「Bird Air」を発売した。
航続距離は約26キロ
かつては子供の乗り物だったキックスクーターは今や大人の交通手段にもなっている。利用者の年齢幅が広がったことで、バッテリー容量が大きなもの、強力なモーターを搭載したものなど、高スペックなタイプもさまざまなメーカーから多数展開されている。
しかしBird Airはどちらかというと、控えめなスペック。最高速度は時速26キロ、航続距離も約26キロだ。あえてこのクラスにしたのは価格を599ドル(約6万3000円)とリーズナブルなものにするため。1000ドル(10万円)前後するものも多いが、そんなに出せないという人の需要を取り込む。
公共交通機関の代わりに
実際、26キロも走行できればちょっとした移動にはまず十分で、スピードもさほど求めない人にはうってつけだろう。いつもならバスに乗るような距離を電動キックスクーターに変えることで、公共交通機関の密を回避することができる。
手軽さでいえばシェアリングも選択肢だが、コロナ感染の懸念があるなかで「マイキックスクータ―」の需要は高そうだ。
Bird Airはアルミフレームで、タイヤはパンクしにくいタイプ。使用しないときは折りたたんで持ち歩いたり収納したりできる。
米国では大手小売チェーンTargetですでに販売されていて、間もなくBirdのウェブショップにも登場する。米国外での発売は11月ごろからとなる見込み。
- Original:https://techable.jp/archives/138126
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi