FixablyはApple製品の修理サービスを中心に、顧客サポートやロジスティクスを含め、ワークフローのベストプラクティスを提供するプラットフォームを開発した。「ハードウェアを修理するためのソフトウェア」として欧州・米国での事業拡大が期待されている。
修理手続きのプラットフォーム
2015にフィンランドで創業されたFixablyは、ハードウェア修理店や技術者が効率的に作業を行えるようワークフローを提供するSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)プラットフォームを開発した。
Apple製品の認定修理業者を対象に、修理のフォローアップ、社内手続き、請求や集金、ロジスティクス、顧客サポート、Apple製品の仕様といった情報を一か所で管理できるようにする。手続きの8割以上が自動化可能なので、ユーザーは修理作業へ集中すればよい。
同プラットフォームのユーザーインターフェースは、使いやすさを重視して設計されており、各手続きが容易に行えるようになるのが利点だ。
既に100万件以上の修理手続きを記録
カスタマイズする機能も提供されているので、異なる製品や企業規模にも対応可能となる。月間500件まで登録できるスターター版から、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)等の高度な機能が提供されるエンタープライズ版まで、異なるプランが用意されているのも特徴と言える。
2020年9月には200万ドルの資金を調達し、欧州内あるいは米国での事業拡大を目指す計画だ。2020年までに100万件以上の修理手続きが登録され、2021年末までに300万件に到達する見込みとなっている。
ユーザーが増えるごとにワークフローに対する理解が深まるので、SaaS形式での提供形態である点を活かし、修理業務のデジタル化とさらなる機能改善が期待されている。
- Original:https://techable.jp/archives/138003
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之