Twitterのシェアする前に内容を読むことをユーザーに促す実験の結果は上々で、「ごく近いうちに」プラットフォーム全体に広げる計画だ。
6月にTwitterは「informed discussion」(情報に基づく議論)を推奨するテスト機能をAndroidに導入した。それは、ソーシャルメディアの断続的な会話の炸裂からはめったに生まれない。
この実験的プロンプトは、クリックもしていない記事をリツイートしようとするユーザーに対して表示され、シェアする前に内容を読むことを促す。
Twitterによるとこのプロンプトは有効で、シェアする前に記事を開いたユーザーの割合は警告のない場合より40%多かった。テストグループのユーザーは、テスト用プロンプトがなかったときよりも33%多く、リツイート前に記事を開いた。
「Twitterでは簡単に記事がバイラルになる。ときには情報共有の素晴らしい方法になるが、同時に会話の劣化に繋がり、ツイートするものを読んでいない場合は特に顕著だ」とTwitterのプロダクト・マネジメント・ディレクターであるSuzanne Xie(スザンヌ・シェー)氏は説明する。
小さな仕様変更に見えるが、このような(理想的にはもっと大がかりな)取組みは、ソーシャルメディア環境の害を減らし反射的な行動を減らすために極めて重要だ。ほかにも、TwitterとInstagram(インスタグラム)では、有害あるいは攻撃的なコンテンツをシェアしようとするユーザーに警告するプロンプトをテストしている。
ユーザーにできるだけ多くシェアさせ滞在させるように作り込まれたプラットフォームを作った後で、その体験へのブレーキを導入するのは直感に反している。しかし、たとえ一瞬でもユーザーを立ち止まらせることで、ソーシャルメディアに深く浸透している悲しみのいくつかを軽減できるかもしれない。
プラットフォームが自らの問題を取り除くのは容易なことではない。意義のある変更を行うことをめったに動機づけられない会社にとっては特にそうだ。しかし、ユーザーの行動を衝動から遠ざけるプログラム変更は、誤情報や嫌がらせも著しい両極化など現在オンライン生活とオフライン生活を隔てている薄い障壁から漏れ出しつつある構造的問題の緩和に役立つことかもしれない。
画像クレジット:TechCrunch
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )