首里城は、2019年10月31日未明に発生した火災により正殿を含む主要7棟を焼失した。過去4度の焼失と再建を繰り返した首里城の5度目の焼失に、テレビカメラの前で悲痛な思いを語る地域住民の姿を覚えている人も多いだろう。
現在、そんな首里城正殿などがVRでよみがえる期間限定の「首里城VRゴー」体験会が実施中だ。この体験会を通じて、首里城の歴史・文化の普及啓発と沖縄県の観光事業の活性化を目指すとのこと。
VRでもARでも楽しめる
「首里城VRゴー」は、NTT ComのVR活用支援ソリューションを利用し、首里城正殿などの建造物を焼失前のデータをもとにCGで立体的に再現したVRコンテンツ。制作には、キャドセンターの持つ3次元CGによる可視化技術が活用されてる。
首里城公園を訪れた人はVRゴーグルを使い、目の前に再現される正殿などの周囲を自由に歩き回るといったリアルな体験ができるという。
会場にはVRゴーグルのほか、設置された画像をカメラで読み取ることでARコンテンツが起動するタブレット端末も設置。これにより、現実の風景と重なる首里城正殿を見ることもできるようだ。
今後の沖縄にVRが根付く?
NTT Comは今後、建造物だけではなく伝統儀式や歴史イベントなどをバーチャルで提供し、歴史・文化伝承を推進するとともに、沖縄県の魅力向上に継続的に貢献していくとのこと。
かつての首里城を感じることができる同取り組みは、多くの人に感動を与えるのではないだろうか。
- Original:https://techable.jp/archives/138238
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口