LINE株式会社 AIカンパニーは、LINE CLOVAのAI技術を活用した文字認識サービス「CLOVA OCR」より、「レシート・領収書特化型」および「請求書特化型」の提供を開始した。
これらは、いまだアナログ作業の多いバックオフィス業務のデジタル化を推進し、業務効率化とコスト削減に貢献していくサービスとなりそうだ。
項目の自動分類も可能
従来のOCRでは、読み込める形式が決まっていたり、読み込み位置の調整が必要だったりとテキスト化までの工数が負担となるケースもあった。しかし同サービスでは、「手書き文字」「斜めになった文字」「歪んだ文字」なども高精度で認識するため、読み込み時の工数削減が可能となる。
今回提供を開始した2つのサービスは「レシート・領収書」と「請求書」の読み込みに特化したもの。上記のような高精度な認識技術にくわえ、項目分類にも対応しているという。
例えば、手書きの会計書類(領収書や請求書)の画像からでも、「発行日」「日付」「品目」「金額」などを自動分類し、それぞれの項目としてテキスト化することができるとのこと。
同サービスにより、フォーマットの事前設定や手入力、項目分類などの工数を大幅に削減することが期待されている。
世界が認めた高精度認識
同サービスにAI技術を提供している「LINE CLOVA」は、企業にAIサービスを提供する「LINE BRAIN」と「LINE Clova」が方向性を統一し統合したLINEのAIテクノロジーブランド。
「CLOVA OCR」に用いられたAI文字認識技術は「LINE BRAIN OCR」にも活用され、「LINE BRAIN OCR」はSaaSで提供中だ。
このAI文字認識技術は、先述のような悪条件の文字、横書きや縦書き、多言語の認識、専門用語の認識といった点で高く評価され、文書解析と認識に関する国際会議(ICDAR)において4分野で世界No.1を獲得している(2019年3月時点)。
- Original:https://techable.jp/archives/138409
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口