理経は9月29日、同社提供のモーションポートレート製「ARメイクアップシミュレーター」について、ファンケルが採用および実店舗にてサービスを開始したと発表した。
ファンケルは、銀座本店のリニューアルオープンに伴い、店頭での集客促進のため、よりリアルなメイク体験ができるモーションポートレートの「ARメイクシミュレーション」を採用。ファンケルの自然派の色を再現できるソリューションであることと、費用対効果がサービス選定の決め手となったという。
ARメイクソリューションは、タブレットを用いてメイクアップを試せるシミュレーター。質感・色再現性の高いAR技術、ずれや歪みのない精度の高いシミュレーションに加えて、商品情報との密な連携が可能。
また同ソリューションでは、独自の顔認識技術により顔の各パーツを正確に認識し、鏡の前でメイクアップを行なっているようなリアリティの高いシミュレーションを実現可能。シミュレーター上で簡単に何度でも試せるため、限られた時間内でバリエーション豊富な提案を行える。
このほか、幅広い客層を集客できるよう英語・中国語(簡体字、繫体字)にも対応。顧客のニーズに応じて、パーソナルカラー診断からその人にあったメイクを提案するといった追加機能も採用している。
理経は、新型コロナウイルスによる店舗での接客の影響を考慮し、スマホアプリなどでのメイクアップシミュレーションの展開や、人体計測3dMDシステムデータをモーションポートレートの技術に融合したソリューションの提供も視野に入れ、化粧品業界に提案していくという。
モーションポートレートは、1枚の写真から3D顔モデルを自動生成するモーションポートレート技術を応用し、メイクアップ・メガネ・カラコン・ヘアスタイルマッチなど様々な試着シミュレーションをソリューションとして提供。また、広告・キャンペーンでの利用、ゲーム向けのミドルウェア提供など、エンターテイメント分野を中心に、幅広く技術提供を行っている。
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カテゴリー:VR / AR / MR
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/09/29/rikei-motionportrait-fancl/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa