サイトアイコン IT NEWS

スマホの顔修正機能がメンタルヘルスに悪影響の可能性〜Google懸念

samsung  ビューティーモード beauty mode
 
目を大きく、顎をしゅっとさせ、肌は白く――今やセルフィー(自撮り)では当たり前となったビューティーモードGoogleによって問題視されています。ユーザーに美の基準を押し付けてしまう可能性があるためです。

新たなPixelでは初期設定で無効に

スマートフォンのカメラは消費者に性能差をアピールしやすいため、各ベンダーがこぞって注目されそうな機能を積極採用する傾向にあります。なかでも「ビューティーモード(AIが自動で肌を滑らかにするなど顔を修正してくれるモード)」は、中国から人気に火が付き、今では多くのベンダーが採用しています。
 
Androidスマートフォンの多くが採用しているこの機能を、Googleは快く思っていないようです。同社のGoogleのプロダクトマネージャーであるヴィニット・モディ氏は、ビューティーモードがユーザーのメンタルヘルスに悪影響を与える可能性を指摘、とりわけ若者や世間の価値観に染まっていない人間に対して何が美しいかを示してしまうことへの懸念を示しています。「デフォルトのフィルターが気づかぬうちに美の基準となってしまう。人々は自分の姿と比較する羽目になるのだ」
 

 
Googleの提供するPixelシリーズにも顔を修正するレタッチ機能が存在しますが、新たにリリースされるPixel 4aシリーズ、Pixel 5では、初期設定で無効になります。また、アイコンも顔がキラキラ光り輝くデザインから、顔とブラシを組み合わせた落ち着いたデザインへと変更、レタッチの度合いを示す文言も「Natural(自然、正常な)」から「Subtle(わずかな)」へと改善されます。
 

 
ちなみにAppleも過去に、iPhone XSでSmart HDRモードのアルゴリズムが肌質を自動でスムーズにしてしまうことが問題となり、iOS 12.1以降で修正されています。
 
 
Source:Google,Android Central,CNET
Photo:Samsung
(kihachi)

モバイルバージョンを終了