古い格安スマートフォンの外装をHuaweiに変更してオンライン販売、わぅか半年で日本円にして3,000万円以上を売り上げていたグループが逮捕されました。
薄利多売でも大儲け
Huaweiは2019年に2億4,000万台、2020年上半期(1月〜6月)も1億500万台のスマートフォンを出荷したとされており、米国の禁輸措置リスト入りによって国際市場から締め出されつつあるのにもかかわらず、勢いが衰える気配は今の所見られません。
理由は中国国外で減少したぶんを、中国国内の需要がカバーしているからです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から中国がいち早く回復したことや国内消費者の“愛国買い”などから、2020年第2四半期(4月〜6月)にHuaweiは世界スマートフォンシェア1位に輝いています。
こうしたHuaweiのブランド力を利用し、他社の格安スマートフォンをHuawei製に見せかけて販売していたグループが中国で逮捕されました。江西省の捜査当局によると、このグループは何年も前のスマートフォンを40元(約620円)ほどで購入、ロゴやパッケージをHuaweiに見せかけ、オンライン上で170元〜270元(2,600円〜4,200円)ほどで販売していたそうです。薄利多売ではありますが、毎日平均して約100台が売れ、2020年6月以降だけで累計7,000台超、売上にして200万元(約3,100万円)を稼ぎ出していたとのことです。
踏み込んだ現場には、Huaweiへの偽装を待つ1,300台以上のスマートフォンがうず高く積み上がっており、捜査のために運び出すだけで夜7時から深夜3時までかかったとのことです。また、相当儲かっていたようで、今年9月には月収4,000元(約62,000円)で新人を雇用していたことも分かっています。
偽物を偽物として売る時代は終了
今回の事件は、偽物を偽物として売るのではなく、偽物を“格安の本物”として販売していた点がポイントです。たとえ性能が悪くとも、5,000円以下のスマートフォンなら諦めもつきますし、購入者も最初から大したパフォーマンスを期待していないからです。
スマートフォンが珍しいものでもなくなり、国産でコストパフォーマンスに優れたモデルが登場するようになったことで、中国でも偽物を偽物として堂々と売るブームはすっかり鳴りを潜めました。とりわけiPhone6sやiPhone7が大きな話題になった頃は、深センだけで30店舗もの“偽Apple Store”が出現しました。
Source:新浪科技,MyDrivers
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-317412/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania