超高齢化社会を迎える日本において、いつ誰が直面してもおかしくないのが介護。しかし、介護領域には人手不足をはじめ、さまざまな課題が山積している。
そんな介護の現状をDXにより解決しようと事業を展開するのが株式会社みーつけあ。このたび同社はジェネシア・ベンチャーズ、グリーベンチャーズ、日本スタートアップ支援協会、Persol Innovation Fund、エンジェル投資家複数名からの資金調達を実施した。
これにより調達額累計2.4億円となった同社は、今後さらに介護領域のDXを推進していくようだ。
厳しい介護事情
普段介護と縁のない人には介護業界の実態の把握は難しいだろう。しかしこれは、介護に直面したときにスムーズに介護生活に入れない原因のひとつ。介護するにしてもされるにしてもその時は突然訪れる場合もあり、なにをどうしたらいいのか右往左往するケースも少ないないのだ。
また、介護に関する情報は行政からの冊子などに限られ、介護保険申請や事業所・ヘルパー選びといった具体的な行動をサポートするサービスが少ないことも、多くの人が希望通りの介護環境を実現できていない原因のひとつだという。
そして介護業界で最も大きな課題が人手不足。介護利用者数は増加する一方で、ヘルパーの数はまったく足りていない状況だ。
利用者・ヘルパー・事業所にリーチ
しかし、自らヘルパー資格を取得した同社代表は介護現場での経験を通じ、ヘルパーと利用者だけでなく介護に関わるすべての人へのリーチが必要だと確信。
2019年に「株式会社みーつけあ」へと社名を変更し、介護利用者(家族を含む)からの介護相談と事業所・施設紹介を担うプラットフォーム運営を主力に事業を展開している。
また、2020年4月にヘルパーと介護事業所をマッチングするサービス「みーつけあWorkers」をリリースし、ヘルパーの収入増大や施設の人手不足解消を目指している。
上記の2つの事業を支えるのが、事業所情報を集めた「みーつけあポータル・コンテンツサイト」。事業所の情報やレビュー、最新情報などを掲載し、利用者もヘルパーも事業所への理解を深められるサイトとなっている。
順調な成長!その先は……
また、7月には大手会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営する株式会社ベネフィット・ワンと業務提携を締結し、企業の福利厚生として介護相談や施設紹介を受けられる仕組みを開始した。
このように順調に事業拡大を進める同社だが、紹介できる事業所数が足りないと認識しているようだ。そこで今回の資金を事業所開拓のマーケティングに充て、さらなるサービス拡充を目指すとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/139006
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口