世界のモバイル通信環境を分析するOpenSignalが、世界の通信事業者を評価したレポートを公開しました。5つの評価項目において、日本のキャリア各社が上位にランクインしており、日本の通信環境が高水準にあることを示しています。
5部門で世界のモバイル事業者を評価
OpenSignalは、世界のモバイル通信事業者をユーザー体験の観点から評価したレポート「Global Mobile Network Experience Awards」2020年9月版を公開しました。
レポートでは、OpenSignalが独自に収集した通信状況データを分析し、「ビデオ体感」「音声アプリ」「ダウンロード速度」「アップロード速度」「4G使用可能率」の5部門で、世界の携帯キャリアを評価しています。
ソフトバンクが音声、auは4G利用率で世界トップ獲得
各部門の世界トップ「グローバル・ウィナー」に輝いたのは、以下の通信事業者です。
- ビデオ体感:T-Mobile(オランダ)とA1(オーストリア)
- 音声アプリ:ソフトバンク(日本)
- ダウンロード速度:Telus(カナダ)
- アップロード速度:Swisscom(スイス)
- 4G使用可能率:au(日本)
各部門とも、僅差でトップを逃しながらも日本の各キャリアが上位グループの「グローバル・リーダー」や「グローバル・ハイパフォーマー」にランクインしています。
例えば、4G使用可能率ではauが100点満点の99点でトップになったほか、2位楽天、3位NTTドコモ、5位ソフトバンクが、わずか1点の範囲内にひしめいています。
日本の4キャリア、各社とも上位入り
日本のキャリアは、各部門で上位にランクインしており、7月にICT総研がレポートを発表したように、世界的に見ても日本のモバイル通信環境のレベルが高いことを示していると言えます。
各キャリア別に見ると、ソフトバンクが音声アプリ部門で世界トップ評価「グローバル・ウィナー」を獲得しています。同社は、ビデオ体感で世界3位、4G使用可能率で世界5位と上位入りし、両部門の「グローバル・リーダー」になっています。
KDDI(au)は、4G使用可能率で世界トップとなり「グローバル・ウィナー」を獲得しているほか、ビデオ体感で世界15位、ダウンロード速度で世界14位に入り「グローバル・ハイパフォーマー」になっています。
NTTドコモは、5部門のうち、ビデオ体感(世界9位)、音声アプリ(世界6位)、ダウンロード速度(世界10位)、4G使用可能率(世界3位)の4部問でグローバルリーダーを獲得しています。
楽天は、音声アプリ(世界9位)と4G利用率(世界2位)でグローバル・リーダーとなりました。また、日本のキャリアで唯一、アップロード速度部門(世界18位)のグローバル・ハイパフォーマーに入っています。
Source:OpenSignal
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-317809/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania