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長時間のスマホ使用で顔面麻痺に?フェイクニュースがタイで拡散中

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東南アジアのタイ国において「長時間のスマートフォン使用が顔面麻痺を引き起こす」というデマがSNSで拡散しており、現地当局は「フェイクニュースのため拡散しないように」と呼び掛けています。
 
なお、当記事には、現地当局が「フェイクニュース」とタイ語で明示し、注意喚起用に公表している画像を使用しています。

スマホ使用で顔面麻痺に?

現地メディアMGR Onlineは10月4日、タイ国内において「長時間スマホを使うと、顔面麻痺を引き起こす」というフェイクニュースが拡散されていると報じています。
 
タイ政府デジタル経済社会省傘下のフェイクニュース取締局(Anti-Fake News Center)は「スマホ使用は顔面麻痺の原因では無い。フェイクニュースであるため拡散しないように」と国民に呼びかけています。
 
顔面麻痺は、顔面の神経に問題が発生することで、顔の片側が動かせなくなる病気で、原因不明で突発的に発生する場合もあります。もちろん、スマートフォンの利用は顔面麻痺の原因とはなりません。
 
タイのSNSで拡散されているフェイクニュースでは、顔面麻痺の子どもの写真を掲載し「スマホの長時間使用が原因で麻痺が発生している」と読者の恐怖をあおる悪質な内容となっています。

フェイクニュースが増加

一部の東南アジア諸国においては、スマートフォンの急速な普及に伴い、都市部だけでなく地方においてもインターネットやSNSが普及し「村には水道も無いが、スマートフォンでFacebookを利用している」という状況も発生しており、インフラ整備、固定電話、テレビ、パソコン等の段階を経てスマートフォンが普及した日本とは異なる環境です。
 
各国において急速にスマートフォンが普及しSNSが身近になったことが、フェイクニュースが拡散されてしまう温床となっている可能性があります。
 
なお、タイでは9月に、スマホを充電しながらヘッドホンを使用した少女が感電死するなど、スマートフォンに関する重大な事故も発生しています。
 
 
Source:Anti-Fake News Center Thailand via MGR Online
(seng)

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