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米最大級のスーパーチェーンKrogerがブームに乗り中西部でゴーストキッチンとデリバリーを実験

米中西部最大の食料品チェーンの1つであるThe Kroger Co.は、インディアナポリスのスタートアップClusterTruckとのパートナーシップを通じて、オンデマンド配送とゴーストキッチンのブームに乗ろうとしている。

数年前から投資家の関心を集めているゴーストキッチンは、スーパーマーケットがその適地のようだ。スタートアップのビジネスモデルが、トレンドを活用しやすい大手ナショナルブランドに関心を持たれるのもこれが初めてではない。

たとえば、さまざまなミールプレップ(洗浄、裁断、味付け済みの料理材料キット)は数百万ドル(数億円)を調達してきたが、その後、大手食料品スーパーが真似をした。今ではあらゆるお店にミールプレップキットがある。そしてスーパーマーケットには何十年も前から、ホットフードカウンターもある。

KrogerはClusterTruckとの今回のパートナーシップで、2019年に行ったパイロット事業を拡張している。そのパイロットでは、インディアナ州カーメルとインディアナポリスおよびオハイオ州コロンバスの参加店に100平米近くを用意し、ClusterTruckのスタッフがデリバリーと店売り用に料理を作った。

Krogerの生鮮食品担当グループ副社長であるDan De La Rosa(ダン・デ・ラ・ローザ)氏は「Krogerは顧客に、業界トップの洞察力と変化のためのテクノロジーに支えられた新鮮な食品とショッピング体験を提供に引き続き注力している。ClusterTruckとのパートナーシップで新たに導入されたオンプレミスキッチンは、注文、準備、配送を合理化する革新的なものであり、新鮮なレストラン品質の食事を求める顧客の持続的な需要に応えるとともに、特に食事時間を含む私たちの生活のあらゆる面に影響を及ぼしている未曾有の健康危機に対応するためにKrogerをサポートします」という。

Krogerによると、このアイデアはデジタル配送と販売へのシフトを引き続き活用していくことだという。2020年の第2四半期には、デジタル販売が100%以上成長したという。

ゴーストキッチン(ないしクラウドキッチン)が投資家の関心を集めているのは、Uberの共同創業者で元CEOのTravis Kalanick(トラビス・カラニック)氏が1億ドル(約106億円)あまりを調達(未訳記事)して、このアイデアをUberの次の大きな賭けにしようとしたからだ。企業が料理の仕込みと保存のためのスペースを、フードトラックやデリバリー起業家に提供するというビジネスモデルへの関心と投資は急激に高まった。カラニック氏のCloudKitchensは、その後数億ドル(数百億円)を調達し、カリフォルニア州パサデナに競合企業であるKitchen Unitedが誕生した。

誰もが、ダークキッチンやクラウドキッチンがすべてだと思っているわけではない。TechCrunchの同僚たちは、WeWork的のマージンに関する仮定に依存しているためこのアイデアを酷評している。

しかし、このモデルを成功させる要因があるとすれば、それは既存のインフラとデジタルの効率性の組み合わせだ。Krogerは、それに賭けているようだ。

少なくとも興味深い実験ではあるし、追ってみる価値はある。

カテゴリー:フードテック
タグ:Krogerゴーストキッチン

画像クレジット:hxdbzxy Shutterstock

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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