軽くてハイパワーなシングルバーナーはソロキャンプの強い味方ですが、小さなゴトクが不安じゃないですか? 登山であれば重量をそぎ落とすことに意味がありますが、クルマやバイクで現地まで行く、もしくは徒歩であっても歩行時間が短いソロキャンプであれば、そこまで軽量である必要はありません。かといってツーバーナーでは少々大げさだし、かさばります。
小さなカップや大きめ鍋での調理に安心感を与え、鍋置きにもなる。なんなら焚き火のゴトクとしても使えるシングルバーナー用ゴトクを集めてみました。
■焚き火利用OKのワイドなゴトク
ユニフレーム「クッカースタンド350」(3300円)
サイズ:約44.5×16.5×H13.5cm
重量:595g
ステンレス製で小さな焚き火のゴトクとしても使えます。「コーヒーバネットcute」でシェラカップにコーヒーをいれるときにも使えそう。
収納サイズは35×16.5×H2.5cm。少し脚部分が出っ張ります。
>> ユニフレーム
■五段階で高さを可変
ハイマウント「アジャスタブルグリルS」(2800円/税別)
サイズ:33×17.5×H18.5cm
重量:670g
人気のゴトクをソロキャンプ向きにリサイズ。シェラカップから大鍋まで対応するよう、中央部分が狭くデザインされています。
高さは11.5、13.5、15、16.5、18.5cmに変えられます。いくつもシングルバーナーを持っている人でも、バーナーに合わせて最適な高さにできるのがうれしい!
収納サイズは25.5×17.5×H2cm。ぺたんこにたためるので、鍋敷きとして使うのもアリかも。
>> ハイマウント
■下ごしらえに便利な天板付き
ベルモント「マルチソロテーブル(HI)」(4900円/税別)
サイズ:44.5×27×H10cm
重量:590g
ゆったりサイズのゴトクで、シングルバーナーを2台並べればツーバーナーのように使えます。
付属の天板は32×27×1cm。ゴトクよりもちょっと大きくて、まな板を使う下ごしらえでも安定します。明るくムラのないシナベニア製で、釣りの準備など細かな作業にも良さそう。
天板はただ載せるだけではなく、ロック機構も付いています。ズレることなく、裏返しても落ちることはありません。
収納サイズは33×16.5×4.5cm。天板は半分に折りたためるので、天板をゴトクの内側に入れて脚で押さえればコンパクトに収納できます。
>> ベルモント
■ゴトクの使い方
シングルバーナーには、燃料缶の真上にバーナーヘッドを取り付ける直結型と、燃料缶を横にしてバーナーヘッドを取り付ける横置きタイプ、ホースで燃料とつながっている分離型があります。
直結型は燃料缶に輻射熱が伝わる危険があるので、鉄板やダッチオーブンのようなものは避けましょう。横置きや分離型は、鉄板や鍋底からの熱が届かないよう燃料缶がゴトクの外に出るように置けば、小さな鉄板やスキレットだって使えます。
「クッカースタンド350」はゴトク下の高さ12cmで横置きタイプや分離型のバーナー向き。ワイドで2台、ユニフレーム「ミニバーナー」なら3台並べられます。片側を保温スペースにしてもいいですね。
「アジャスタブルグリルS」は高さを変えられるので、直結型も分離型も、ちょうどいい高さに調節して使えます。SOTO「レギュレーターストーブST-310」の場合、真ん中の高さでやや隙間があります。もう一段低くするとぴったり。
「マルチソロテーブル」は直結型バーナーを2台載せられるサイズです。横置きタイプや分離型だと隙間が多いのですが、とろ火ができないバーナーや保温に使えそうです。
■鍋の安定化にも効果あり
最近のバーナーは高火力自慢ではありますが、弱火にしたときに火力が安定しないのが悩みの種。炎を熱に変えるバーナーパッドは小さな鍋でも滑り落ちず、安定して調理ができるという役目も担っています。
ユニフレーム「バーナーパットM」(1300円)※他にSもラインナップ
サイズ:約15×15×H0.24cm
重量:65g
特種耐熱鋼メッシュで、中央に集中しやすい熱を端まで届けてくれます。チタンクッカーの必需品でもあります。
ただし、下方向へも熱が届くため弱火で使いましょう。また、どうしても熱が柔らかくなるので素早く湯を沸かしたいときには不向きです。
近頃人気のキャンプ飯と言えば、メスティンとホットサンドクッカーでしょう。どちらも弱火でじっくり火を通すことがキレイでおいしく仕上げるポイント。また、四角い調理器具は角まで熱が届きにくいため「バーナーパットM」は好相性なんです。ホットサンドクッカーがずり落ちにくいのもいいですね。
>> ユニフレーム
* * *
ソロキャンプで調理中に鍋がひっくり返ることほど悲しいことはありません。売店のないキャンプ場で完ソロだったら、誰かに食材を分けてもらうことすらできないのですから。シングルバーナー用ゴトクを用意することでキャンプを安全に楽しめるなら安いものかもしれません。
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/326017/
- Source:&GP
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