米国ではダウンロード禁止措置を巡って裁判沙汰になっているTikTokですが、パキスタンでも使用の禁止が決定しました。ただし安全保障上の問題ではなく、不道徳や卑猥であることが禁止の理由です。
「多方面からの苦情」などが理由
パキスタン通信局(Pakistan Telecommunication Authority:PTA)は10日、「社会の多方面からの苦情」と「投稿されるコンテンツの特性」を問題とし、TikTokへの通信をブロックすると発表しました。3月の時点でパキスタン政府はオンライン上の危害を問題とする現地法に基づいて、ソーシャルメディア企業に「パキスタンの信仰や文化、風習、国防に目配りするよう」通達しており、PTAもこの通達に従ったものだと考えられます。
今回の禁止に先立ってTikTokに最終通告を行ったこともPTAは明らかにしており、法律に違反するコンテンツに対して「当局の指示に対応し従う、十分な時間を与えた」と指摘、禁止には正統性があると強調しました。ニュースサイトTechCrunchによると、すでにTikTokのアプリやWebサイトにはアクセスできない状態になっているそうです。パキスタンには7,500万人のユーザーがいるとされています。
隣国インドもTikTokを禁止
パキスタンに先立って、隣国のインドも主権、統一性、安全保障、公の秩序を脅かしているとして、TikTokのブロックを決定しています。
なお、米トランプ政権もTikTokのダウンロード禁止措置に躍起ですが、米国の場合は主に安全保障上の問題によるものであり、コンテンツの不道徳さが問題となったわけではありません。また、米国では連邦地方裁判所が禁止措置の差止め命令を下したため、執筆時点(10月11日現在)ではApp StoreやGoogle Playでダウンロードすることが可能です。
Source:Engadget,TechCrunch
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania