2021年のAndroidスマートフォンを中心に搭載される「Snapdragon 875」のベンチマークスコアが登場したものの、数値がiPhone11のA13チップを下回っているため、注目を集めています。
シングルコアがA13よりも低い?
Qualcommの最新ハイエンド・チップSnapdragon 875は12月1日に発表される予定です。TSMCに替わってSamsungが全面的に量産を請け負うだけでなく、最新鋭の5nmプロセス技術で量産されたとあって、そのパフォーマンスに注目が集まっています。
今回新たに登場したスコアは、ベンチマーク(チップのパフォーマンス)を計測するGeekbench 4(≠Geekbench 5)によるものです。Digital Chat Stationによると、開発段階時のSnapdragon 875のベンチマークスコアはシングルコアで4,900以上、マルチコアで14,000以上とのことです。一般的にシングルコア・スコアは単純処理、マルチコア・スコアはゲームなど高負荷の複雑な処理性能を表しています。
Snapdragon 875 new machine from a certain factory ran the actual test, the engineering machine can not run GB5, it runs GB4 single-core 4.9K±, multi-core 14k±. For reference, Snapdragon 865GB4 single-core 4.3k, multi-core 13k.
— Digital Chat Station (@StationChat) October 10, 2020
このスコアが事実であれば、iPhone12シリーズに搭載予定のA14チップどころか、iPhone11シリーズのA13よりもシングルコアの性能が劣ることになります。A13のGeekbench 4スコアは、シングルコアが5,472、マルチコアが13,769だからです。Digital Chat StationはSnapdragon 865のスコアについても、シングルコアが4,300以上、マルチコアが13,000以上だと指摘しています。
意見が対立?
例年、ベンチマークスコアはAppleの「A〜」シリーズが、同世代のSnapdragonのハイエンドチップよりも高い数値を出す傾向にあるので、この数値も不思議なことではありません。事実、Snapdragon 875と同程度のパフォーマンスだと考えられる、Exynos 2100のGeekbench 5スコアはシングルコア1,038、マルチコア3,060で、やはりA13(シングルコア1,327、マルチコア3,302)に劣るからです。
ただし、あくまでも開発段階のスコアであることには注意しておく必要があるでしょう。またリーク情報に詳しいIceUniverseは、別のベンチマークであるAnTuTuの数値をもとに、A14チップの性能がSnapdragon 865 Plusにすら劣ると述べており、Digital Chat Stationとは見方が真っ向から対立しています。
Source:Wccftech,Twitter-Digital Chat Station,Geekbench
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-319269/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania