ロサンゼルス拠点の会社で人気のアバター作成サービス、Mojichat(モジチャット)を開発しているMojiit(モジイット)は、週末にNFLのOdell Beckham Jr.(オデル・ベッカム・ジュニア)選手のライブストリーム配信に利用されたことで、最大級の著名人ユーザーの獲得に成功した。
オデル・ベッカム・ジュニア氏は初のライブストリームをゲーム界のスーパースターであるDr. Disrespect(ドクター・ディスリスペクト)氏と共に配信した際、カスタマイズ・コントローラー・ショップ、Scuf Gamingのロゴの上でダンスをするポップアップ・オンスクリーン・エモートをMojichatを使って制作した。
カスタマイズされたブランド付エモートは、ライブストリーマーが自分の番組で簡単に収益をあげる方法として企業が提供している方法の一つだ。これはゲーマーにとって今までよりエレガントな方法であり、それは視聴者が画面から注意をそらしてアクションを見失う恐れがないからだとMojichatは言っている。
「通常、ストリーマーは広告収入をプレロール、ミッドロール、ポストロールの広告から得ている」とMojichatの共同創業者のJeremy Greene(ジェレミー・グリーン)氏は言う。同氏は妻のJanelle(ジャネル)氏とともにMojichatをアバター開発のトップブランドに育てた。ライバルがひしめく中、同社はプロダクトを多角化してインフルエンサーが自分のデジタル・アバターを収入源として使えるようにした。
「プレロールを流したいストリーマーなどいません」とグリーン氏。「Mojichatがスタート当初から大きく成功した理由でなにより重要なのは、ユーザーはカスタム・エモートを作ってくれる人を見つけなければならないということです」。
今年、同社はDoorDash(ドアダッシュ)と組んで、新型コロナウイルスの影響を受けた家族の食料不安を軽減する著名人たちによる資金集め一環として、非営利団体Boys and Girls Clubの募金コンサートで類似の活動を行った。
「誰かが発信するたびに、Mojichatのアニメーションで作られたアラートが画面に表れます」と同氏が当時の活動について語った。
グリーン氏によると、このサービスや会社の長期的展望はライブストリーミング市場の次世代広告メディアになることだという。「私の計画はストリーミング世界全体のアバター・ソリューションになることです」と同氏。「このプラットフォームをあらゆるゲーミング・プラットフォームやモバイルデベロッパーがプラグ・アンド・プレイできる形で提供します。私は自分たちのことを、そう、ライブストリーミングのGoogle Admobだと思っています」。
Streamlabsなどの会社は自社のストリーミングサービスにMojichatの機能を統合している。そして、Dr. Disrespect氏とオデル・ベッカム・ジュニア氏の取組みは、この種の仕組みの需要の高さをものがたっている。
「アバター分野はゲーミング・コミュニティーの勝者になります」とグリーンは言う。Mojichatのテクノロジーは、すでに1万2000人のストリーマーが使っていて、今年完了した提携によって、さらに多くの広告が同サービスを通じて配信されると同社は予測している」。
「ストリーミングの前に1日15時間座っていたい人はいません」と同氏。「ストリーマーがYouTuber(ユーチューバー)のようには稼げないというのは絶対おかしい。ストリーマーは1日中Twitchに費やし、プレロール広告を流すことしかできません。その一方でJake Paul(ジェイク・ポール)氏はYouTubeにビデオを1本アップロードするだけで30万ドル(約3100万円)を稼いでいます。それこそがMojichatを作った理由です。私はゲーマーの生活を楽にさせたかったのです。私たちはゲーマーが自分の生活を楽にするためのカスタムソフトウェアを作っていきます」
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Mojichat
画像クレジット:Odell Beckham Jr.
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )