Spotifyで作成したプレイリストをApple Musicなどの他音楽ストリーミングサービスに転送できるアプリ「SongShift」を作成したデベロッパーに対し、Spotifyがソフトウェア開発ツールへのアクセスを禁止すると警告していたことが明らかになりました。
競合他社を利することは規約違反
他サービスとの連携が取れるようになることはユーザーにとって朗報ですが、SpotifyはAppleが「聞く、作成する、繋がるといった自由を脅かしている」ため、プレイリストの移行を認めないようです。
転送サービスの提供を止めなければ、Spotifyのソフトウェア開発ルールへのアクセス権が剥奪される恐れがある、とSongShiftは警告を受けたと述べています。「Spotifyのデベロッパー・プラットフォームチームが我々に連絡をしてきた。Spotifyの提供するサービスから競合する音楽サービスへの転送を止めないと、TOS(Terms Of Service:規約)違反でAPIアクセスを取り消すと言われた」
アクセス権を剥奪されることはデベロッパーにとって死活問題であるため、SongShiftは次のバージョンで転送サービスを終了することを選んだそうです。
これまでの発言と整合性が取れない?
今回の問題について、執筆時点(10月12日)でSpotifyは公式にコメントを発表していません。規約には少なくとも2018年の時点で「Spotifyのコンテンツを他の競合する音楽サービスに転送しないこと」とあるものの、なぜ今になって突然警告してきたのかは不明です。
また、こういったSpotifyの行動はユーザーの選択権を奪うことに繋がりかねません。SpotifyはEpic GamesやTileなどと“反Apple税連合”を組み、Appleのプラットフォームの不当な独占を指摘してきましたが、自分たちの主張と整合性が取れないのではないかとの批判も免れないでしょう。
ただし、現時点では公式のソフトウェア開発ツールを使わずにプレイリストを転送する方法もあるようで、「FreeYourMusic」はSongShiftと異なり、今後もサービスを提供していく方針のようです。
Source:SongShift,AppleInsider
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania