家にある家電をスマート化して、自分が動かなくても操作できることを目指すこの連載。とはいえ、現在使っている家電はそもそも、そのような用途を想定して作られていないものが多く、村元さんもスマートリモコンで大きくつまづいてしまいました。後付けによるスマート化ってやっぱり難しいですね。今回も、冬に向けて暖房器具をなんとかしようとするのですが…。いやホント、急に寒くなってきたので早くしないと。
* * *
■エアコンのリモコンが赤外線ではなくRFだった!
前回、筆者の家のエアコンが、マルチリモコンに登録できないことを愚痴りました。「10年以上使っている古いエアコンだからダメなのか?」「赤外線なのに登録できないのは、どういうことか」と。読んでいただいた方から、Twitterで「富士通ゼネラルのAS-M56E2Wは2015年モデルで、赤外線リモコンではなく電波式のRFリモコンです。なので、マルチリモコンでは操作できませんよ」といったご指摘をいただきました。また、Facebookでつながっている友人からも同様の指摘をいただきました。
あらためて調べてみたところ、AS-M56E2Wは確かに2015年のモデルでした。また、リモコンは2.4GHzの電波を利用するRF(Radio Frequency)リモコンで、筆者が使っているマルチリモコンには登録できないこともわかりました。ご指摘いただいたみなさん、ありがとうございます。それにしても、5年前に大家さんがエアコンを交換してくれたことも忘れていたなんて、情けないかぎりです。
■200Vのエアコンはスマートプラグが使えない!
でもやっぱり、ベッドに入ってからエアコンを消したいときってあるじゃないですか。ベッドの脇にリモコンを置いておけばいいわけですが、「アレクサ、エアコンを消して」と言ってオフにできれば、身体を起こす必要もないですよね。そこで、あらたに試みたのがスマートプラグ。7月に扇風機を声を操作したいと思って買ったAmazon純正のスマートプラグを活用できていなかったので、エアコンの電源に取り付けてみようと思い付きました。
ところが、なんとコンセントが違う! 筆者宅のエアコンは200Vでコンセントの形状が異なり、スマートプラグを挿せないんです。同梱されていた説明書を見ると、スマートプラグは100V専用で、200Vを超えると焼損・発火する恐れがあるそうです。危ない、危ない……。
■ガスファンヒーターの音声調査に挑戦!
エアコンの音声操作はあきらめよう…。そんなことを思っているうちに秋が深まり、暖房が必要な季節になってきました。筆者の家では、暖房にはエアコンではなく、主にガスファンヒーターを使っています。燃料はガスですが、オン・オフ制御には電気を用います。そこで、ヒーターのコンセントを抜いて、スマートプラグをかましてみました。
すでに「Alexa」アプリでデバイス登録は済ませていたので、すぐに使えましたが、デバイスの名前は「ヒーター」に変更しました。ヒーターがオンの状態で「アレクサ、ヒーターを消して」と話すと、Echo Spotが「はい」と答えて、エアコンがオフになりました。かなり遠回りをしましたが、ベッドにいながら暖房をオフにできる環境が実現したわけです。ただし、「アレクサ、ヒーターをつけて」と話しても、主電源がオンになるだけ。直近で設定した温度での暖房がオンになるにわけではなく、手動での操作が必要です。まぁ、朝目覚めたら、身体を動かすべきですよね。
[IoTで自堕落生活への道_06]
→朝は横着せずに起きましょう
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
【関連記事】
◆Amazon純正スマートプラグで扇風機や照明をスマート家電に!でも落とし穴も…
◆スマホからも操作できるスマート加湿器で冬の室内を快適空間に
◆スマホが充電できるベルキン初のスマートスピーカーはGoogleアシスタント対応!
- Original:https://www.goodspress.jp/howto/329252/
- Source:&GP
- Author:&GP