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iPhone12の成功は5G大国・中国のアップグレード需要が鍵に

AppleEvent iPhone models
 
iPhone12シリーズの売れ行きは、5Gスマートフォンの市場がすでに確立している中国での成功が鍵となりそうです。

アップグレード需要の20%が中国

5G対応のiPhone12シリーズが登場したことを受け、Samsungが公式Twitterで「我々は以前から5Gに対応してきた」といった趣旨の揶揄を行いましたが、世界と中国の関係もまさに同じです。
 
調査企業IDCのウィル・ウォン氏が語ったところによると、2020年第2四半期(約4月〜6月)において、5G通信に対応したスマートフォンは国内出荷台数の半分を占めました。中国で上位を占めるベンダーのうち、5GモデルをリリースしていないのはAppleだけです。つまり同社にとって、中国市場を攻略するうえで5Gは喫緊の課題なのです。
 
中国市場は無視できない存在であることは論を俟たず、Welbnush証券のダニエル・アイブ氏も「来年(2021年)はiPhoneのアップグレードのうちおよそ20%を中国が占めるだろう」と見積もっています。とりわけ中国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からいち早く回復しており、同氏は中国の力強い需要が「Appleにとっての5Gスーパーサイクルの要(かなめ)となる」と指摘します。
 
事実、第2四半期(4月〜6月)でiPhone11シリーズやiPhone SE(第2世代)によってiPhone売上の勢いが大きく回復したのは、中国の経済状況が堅調な証拠だとも言えます。

iPhone12/12 Proが牽引か

ウィル・ウォン氏によれば、中国では基本的に大きなディスプレイが好まれる傾向にあるため、6.1インチのiPhone12とiPhone12 Proが人気を博すだろうとのことです。iPhone12 Pro Maxはさらに大きい6.7インチですが、ウォン氏は「中国の大半の消費者にとって価格が高すぎる」ため、iPhone12/12 Proほどの売れ行きではないだろうと見ています。
 
こうした傾向は、同じ中華圏に属する台湾でも確認できます。台湾でキャリアがiPhone12シリーズの独自予約を受け付けたところ、iPhone12とiPhone12 Proを中心に消費者が殺到しました。したがって、iPhone12/12 ProがiPhone12 mini/Pro Maxよりも発売が早いことは、中国の動きを見据えるうえでは「良い戦略だ」とウォン氏は指摘しています。
 
 
Source:CNBC
(kihachi)

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