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コワーキングスペース運営The Wing元CEOが有色人種の女性に対する差別と闘わなかったことを謝罪

コワーキングスペースを運営するThe WingのCEOを6月に辞任したAudrey Gelman(オードリー・ゲルマン)氏は米国時間10月4日、The Wingの元従業員に先週送った書簡を公開した

その中でゲルマン氏は、The Wingで有色人種の女性に対する差別と闘わなかったことを謝罪している。彼女はまた「成功と規模拡大を焦ったために、自分たちが掲げた価値観にマッチする健全で持続可能な企業文化が犠牲になり、チームが自尊心を持って仕事ができるような職場を作れなかった」と認めている。

そして「The Wingはホスピタリティー業界で伝統的に根深い人種差別を打倒せず、ただ、親切で優しい企業のふりをしていた」と続けた。

彼女のその書簡では、以下のような箇所も重要と思われる。

ゲルマン氏とThe WingのCOOを務めるLauren Kassan(ローレン・カッサン)氏からの公開謝罪は、The Wingの元スタッフが作ったグループFlew the Coupの会員が求めていたものの1つだ。もう1つの要求は、契約書にある守秘義務合意をThe Wingが取り下げることだ。

このグループは6月に、Instagramに「私たちのほぼ全員が、経営陣や本社スタッフ、それに会員からの人種差別や、反LGBTQIA的なレトリックに直面しました。私たちは、The Wingのさまざまな場所で肉体的および精神的な暴力に遭い、昇進に関しても差別を受けたのです」と書いている。

グループの主張によると、The Wingは女性とノンバイナリーのための安全で差別のないスペースをうたっていたが、「このミッションとはまさに正反対のものを見続けてきた」という。

The Wingは、New Enterprise Associates、AlleyCorp、Sequoia Capital、Serena Williams(セリーナ・ウィリアムズ)氏、Kerry Washington(ケリー・ワシントン)氏など複数の投資家から1億1750万ドル(約123億6900万円)を調達した。TechCrunch Disruptでワシントン氏は、The Wingのドラマに関する感想を次のように述べた。

「スキャンダルにはいまさら驚かないが、あの会社の最初のビジョンには本当に感動したし、今でも感動しています。いまは新型コロナウィルスだけでなく、いろんな感染拡大があります。人種差別に対する、みなさんの意識もそうでしょう。いまは、多くの企業や人々が反省して自分の考え方を変えるべき好機ではないでしょうか。社会の力学を変えるべき余地は、まだたくさんあります。投資家の一人として、そして有色人種の女性の一人として言えば、中でも重要なのは透明性と説明責任の強化だと思います」。

これまでの数か月間ワシントン氏は、投資家としての彼女の役割は「この変化を支えるリーダーの一人であること」であり、また、「リーダーたちに、透明性と説明責任を求める「深い欲求」を伝えていくことだ」と言い続けてきた。

The Wingは、ほかのテクノロジー企業と同じく新型コロナウィルスの感染拡大に苦しんでいる。同社は、4月には多くの労働者をレイオフないし一時解雇した(The Wingブログ)。そして、7月にはさらに56名をレイオフした(NewYork Business Journal記事)。

Flew the Coupは、グループとしての活動の一環として、The Wingをレイオフされた人々の支援金を募集している。米国時間10月14日現在で1万5000ドルを集めたが、目標は10万ドルだ。

TechCruchはThe Wingにコメントを求めているので、得られ次第この記事をアップデートする。

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カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:The Wing、人種差別

画像クレジット: Getty Images、Evelyn Hockstein

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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