目的地に着くと、センサーは空から放たれるわけだが、その際アリが高所から落下しても無傷な原理で安全に着地する。
センサーは将来的に、森林に配置や農地全体に配置することが可能になり、さまざまなデータの収集に寄与しそうだ。
空気抵抗を利用して安全に着地
身体の軽いアリは、空気抵抗により落下速度が遅くなる。同様にセンサーは軽量で空気抵抗を受けやすい設計になっている。
新しく開発されたセンサーの重量は98mgと超軽量。最も重いパーツはバッテリーになるが、これを隅に配置することで、落下すると回転してさらなる空気抵抗を生むしかけだ。
これにより、最大落下速度を時速18km程度にまで抑えて、センサーが安全に着地できるようにしている。なんとセンサーは、ビルの6階(約22m)から落下しても壊れないのだという。
Bluetooth経由で投下コマンドを送信
軽いセンサーは、電磁コイルと磁気ピンを使用して昆虫やドローンに取り付けられる。センサーを投下する際は、Bluetooth経由でコマンドを送信。電流を流して磁場を生成することで、クリップされたセンサーが空中でリリースされる(動画で確認できる)。
こうして地上に配置されると、センサーは約3年間にわたって温度や湿度などのデータを収集し続けるとのこと。
研究者は今後、バッテリーが切れた後に回復するしくみを開発、あるいは太陽光発電を利用できるようにして、センサーの実用化を進める計画だ。
- Original:https://techable.jp/archives/139605
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji