モーションリブ株式会社(以下、モーションリブ)は、模型用小型モーターを用いた力触覚の伝送技術を開発。これにより、リアルハプティクス(力触覚技術)を適用した装置構築の低コスト化が実現する。
ロボットの可能性を広げる「リアルハプティクス」とは?
最近では技術革新が進み、ロボットは実にさまざまなことができるようになった。しかし、人間が当然のように行う動作が、ロボットにとっては難しい場合もある。その一例が、やわらかいケーキや割れやすいポテトチップスをつかむこと。繊細な感覚や絶妙な力加減が求められるため、ロボットが苦手とする動作だ。
こうした課題を解決すべく生み出されたのが、「リアルハプティクス」という技術。同技術によってアクチュエーターの力加減を自在に制御することが可能になり、ロボットの可能性が大きく広がる。
安価な模型用小型モーターが活用可能に
従来、リアルハプティクスを適用した装置を構築するためには、高価なサーボモーターが必要となっていた。そこでモーションリブは、今回の新技術を開発。安価な模型用小型モーターが活用可能になり、装置構築にかかるコストを抑えられる。
装置の低コスト化が実現することで、家電やホビーなどの民生分野における製品への応用も期待できるという。この新技術はまず、モーションリブがパートナー企業と行う共同研究開発において提供される見込み。今後の展開に注目したい。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/139826
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
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