<不自由を自由にする野営スタイル>
「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。
昨今のキャンプ場は直火禁止のところが多く、キャンプで焚き火をするのに欠かせないのが焚き火台です。とはいえひと口に焚き火台といっても、本当に多くの種類があり、何を選んでいいか分からないものです。
私も色々な焚き火台を使用していますが、今回は最近、使用頻度の高い焚き火台「ブッシュボックス」をご紹介しようと思います。
なぜブッシュボックスに行き着いたのか? その長所と短所、そして活用方法を解説していきます。
ちなみに「ブッシュボックス」は、サイズは大きくないので、大勢で焚き火を囲むといった使い方には向いていません。料理をしたり、薪をくべたり、眺めたりと、ひとりで楽しむソロキャンプ向けです。
■ブッシュボックス7つのメリット
今回紹介するBushucraft Essentialsの「アウトドアクッカー ブッシュボックス XLチタン製」です。
ブッシュボックスは、これまで使ってきた焚き火台の欠点を補うものかないかと探してた時に出会ったもの。
そもそも最初に買ったソロキャンプ用の焚き火台は、コンパクトでかっこいよく、手で折れるような薪で効果力を発揮する「Firebox」です。しかし、使ってみて「やはり約1Kgは重い」と感じることが多い上に、横から薪を入れられないことに不便さを感じてました。
さらにキャンプ場で売っているような薪を使うには、Fireboxは薪をカットする手間があるので、その後、ピコグリルを購入。ピコグリルは軽量コンパクトだし、キャンプ場で入手可能な薪も使用可能だったので、焚き火台を使う時はほとんどこれでした。
しかし、ピコグリルには焚き火台として以外の使い道、例えばアルコールストーブの五徳がわりに使うなどができないため、軽量なFireboxのようなものがないか探していたところで見つけたのです。
そんなブッシュボックスのメリットから紹介していきます。
1.軽量コンパクトで丈夫!
使用時サイズは12.5×12.5×19cmで、収納時サイズ:12.5×19×1cm、重量が500gと軽量でコンパクト。しかも丈夫です。ダッチオーブンを載せても、問題なく調理できます。使っていくと、多少の歪みは出てきますが、使用に問題が出るレベルではありません。
このようにダッチオーブン調理が可能です。ソロキャンプでダッチオーブンを持って行くかどうかは別ですが。
軽量コンパクトな焚き火台で人気のピコグリル398(A4サイズに収納可能で重量448g)は、キャンプ場で手に入る一般的な薪がカットせずにそのまま載せられるので便利なのですが、ダッチオーブンは乗せられません。
ピコグリルは、薪を切らずに載せられるのはメリット。鉄のフライパンや飯盒などは問題なく置けますが、ダッチオーブンは載せられません。
2.着火が早く、燃焼効率が良い
本当に燃焼効率が良いので薪は真っ白な灰になるまで燃え尽くします。炭化した炭は自然に帰りませんので、片付けの時に灰にするのに便利です。
また、燃焼効率が良いので当然、着火も早いです。ですから、移動しながらのキャンプにはとても向いていると思います。
このくらいの薪を直火で燃焼させようとすると、通常30分くらいはかかるのですが、ブッシュボックスだと、5〜10分で真っ白になります。
3.煙突効果で少ない薪でも高火力
煙突効果で少ない薪で高い火力を出すことができます。お湯を短時間で沸かしたり、揚げ物をするのに良いですね!
4.風に強く、炭が散らかりにくい
四方を壁で囲まれているので、風速10mくらいの風でも使えますし、炭が散らかりにくいのもポイントです。コンパクトなので、風向きに合わせて移動させるのも簡単!
5.風防・五徳としても使える
焚き火台としてだけではなくアルコールストーブをセットして使うのにちょうど良いサイズ感です。
この串のようなトライベット(五徳)は、色んなところにさせるので、火力調整も可能です。
6.焼き鳥焼くのにちょうどいいサイズ
私は焼き鳥が大好きなので、キャンプでも焼き鳥をするのですが、本当にジャストフィット。写真では2本しか焼いてませんが、3本くらいはいけます(大きさによりますが)。
ただし、燃焼効率が良すぎて熾火での調理が難しいので、本気で焼き鳥を上手に焼くなら、炭を持っていった方が良いです!
7.薪を上からも横からも入れられる
調理途中で薪を追加したい時に、上からしか入れられないと、クッカーが邪魔で薪を投入しにくいのですが、ブッシュボックスはこのように横からも薪の投入が可能。
これが意外と便利なんです。同じような形状のFireboxは上からしか薪が投入できないので、大きいクッカーを載せると不便でしたが、これならどんどん投入できますね!
■ブッシュボックスのデメリット
ブッシュボックスは良いところだけではなく、もちろん短所もあります。それをこれから紹介していきますので、購入する際は参考にしてくださいね。
1.燃焼効率が良すぎる
前述したように燃焼効率が高いとプラスの面も多いのですが、逆にマイナスの面もあります。それは薪が早く燃えてしまうので、投入頻度が多くなるから忙しいし、消費量が多くなります。
また、熾火で調理するのに向いてません。
2.火が当たる面積が小さい
12.5×12.5cmの面積しかないため、直接食材を焼くBBQ的なことをしようとすると、そのサイズ内に入る食材しか焼けません。
3.薪を作るのが少し面倒
拾える枝ならノコギリでカットせず、手や足で折って薪を作れば良いのですが、キャンプ場で売られている薪はノコギリでカットしなければなりません。
適当なサイズにカットする手前がかかります。消費量も多いためカットする本数も多くなるので、かなりの労力。
■ブッシュボックスはどんな人に向いている?
メリットとデメリット、そして活用方法はお分かり頂けましたでしょうか?
その上で向いている人は、ソロまたは多くても2名くらいのキャンパー。薪を現地調達できる場所でキャンプする人が多いか、ノコギリ作業が苦ではない人。ちなみに私はノコギリ作業は好きではありません。笑
荷物を減らしたい人や渓流釣りをして現地で魚を焼いて食べたい人、移動しながらキャンプをする人、デイキャンプでも焚き火を楽しみたい人…このような人であれば、ぴったりな焚き火台ではないでしょうか?
ちなみに、冬は暖房としても使えますよ。
>> 連載
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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