スマートフォン市場シェアで世界4位のXiaomiが、最大80Wで充電できるワイヤレス充電技術「80W Mi Wireless Charging Technology」を発表しました。
わずか19分で充電完了
80Wのワイヤレス充電は、スマートフォンに搭載されたバッテリーが4,000mAhだった場合、1分で10%、8分で50%、19分で100%充電できてしまう計算です。Xiaomiは2019年に25分で50%の充電が可能な30Wワイヤレス充電技術を発表していましたが、わずか1年で大幅な技術躍進となりました。
Xiaomiが公開した動画では、実際にフラッグシップモデル「Mi 10 Pro」のバッテリーが19分で満タンになっている様子が確認できます(動画の長さ自体は48秒です)。
ただし、「80W Mi Wireless Charging Technology」がどのタイミングで市場に投入されるかは、現時点では明らかになっていません。
電源アダプタの同梱を止めたAppleこそ採用すべき?
最大80Wのワイヤレス充電がいかに桁違いかは、Appleが先日のイベントで発表したMagSafeが最大15Wであることを示すだけでも十分でしょう。
MagSafeを使って15Wで充電できるのはiPhone12シリーズのみ(それ以前のモデルは最大7.5W)であるため、iPhone12/12 Pro発売前の執筆時点(10月20日)で正確な測定はできませんが、従来のQi規格でiPhone11 Proをワイヤレス充電すると最大7.5Wで2時間ほどを要します(個人差はあります)。
7.5Wでは有線充電のほうが圧倒的に充電スピードが速いため、就寝中で充電速度が重要でなかったり、コードレスが必要なシーンだったりと特殊な条件でもない限り、ワイヤレス充電を利用する積極的なメリットが感じられないのも事実です。
しかし80Wであれば、USB Type-C(USB-C)を使った有線の高速充電に匹敵する速度を出せるため、逆に有線充電の必然性がなくなります。環境への配慮として、電源アダプタとEarPodsの同梱を廃止したAppleにも、ぜひ採用して欲しい技術ですね。
Source:Xiaomi via The Verge
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-322579/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania